2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of cell-penetrating anti-rabies virus neutralizing monoclonal antibodies
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21J13419
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
板倉 友香里 北海道大学, 国際感染症学院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Keywords | 狂犬病ウイルス / 抗体 / 抗体療法 / 細胞膜透過性ペプチド |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、組換えP蛋白質を免疫したマウス個体より、ハイブリドーマを取得した。ELISAにより、P蛋白質に対して高い結合性を示す96クローンを選抜し、ハイブリドーマがコードする抗体の重鎖、軽鎖の可変領域遺伝子のクローニングを試みた。しかしながら、ハイブリドーマ1クローンに対して、複数の遺伝子配列が存在し、且つストップコドンを有する配列が含まれることが明らかとなった。さらに、ハイブリドーマ取得に用いたミエローマが軽鎖遺伝子を有していた。これらの問題により、ハイブリドーマが実際に産生する抗体をコードする遺伝子配列の取得が困難であった。そこで、各クローンの抗体の可変領域遺伝子配列を次世代シークエンサーで解析し、30クローンを選抜した。 現在、選抜したクローンの抗体遺伝子のクローニング、及び組換え蛋白質としてモノクローナル抗体の作製を進めており、今後P蛋白質に対する結合性をELISAにより確認する。さらに、昨年度検討した細胞膜透過性ペプチド配列を付加し、組換え蛋白質として細胞内移行型のモノクローナル抗体を作出する。最終的に、細胞内移行型モノクローナル抗体のRABV感染細胞における中和能、RABV感染マウスにおける治療効果、及び異なるウイルス蛋白質を標的としたモノクローナル抗体とのカクテル剤としての治療効果の評価を計画している。 また、ウイルス感染症の治療法開発研究において、ウイルスの感染増殖機構に関する理解は必要不可欠である。当該年度は、宿主因子であるTSG101がRABVの出芽、及び粒子形成に重要な役割を果たすことを明らかにし、論文として報告した(Itakura Y et al., J Virol, 2023, in press)。本結果はRABVの増殖機構の一端を解明するものであり、狂犬病の治療法の開発に貢献することが期待される。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Morphogenesis of bullet-shaped rabies virus particles regulated by TSG1012023
Author(s)
Yukari Itakura, Koshiro Tabata, Takeshi Saito, Kittiya Intaruck, Nijiho Kawaguchi, Mail Kishimoto, Shiho Torii, Shintaro Kobayashi, Naoto Ito, Michiko, Harada, Satoshi Inoue, Ken Maeda, Ayato Takada, William W. Hall, Yasuko Orba, Hirofumi Sawa, Michihito Sasaki
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Journal Title
Journal of Virology
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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