2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21J14990
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
守屋 健太 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Keywords | ゼニゴケ / 転写制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
陸上植物の気孔は,subfamily Iaに属するbHLH型転写因子(Ia bHLH)とsubfamily IIIbに属するbHLH型転写因子(IIIb bHLH)のヘテロ二量体による発現制御によって形成される.気孔をもたないゼニゴケにおいてIa bHLHであるMpSETAが,subfamily IIIbに属するbHLH型転写因子MpICE2と協調的に働くことで,コケ植物のみがもつ組織である蒴柄(さくへい)の形成を制御することを明らかにした(Moriya et al., Nat Plants, 2023).RNA-seqにより,MpSETAおよびMpICE2が発現を制御する下流遺伝子の候補の探索を行い,いくつかの興味深い下流遺伝子候補が得られた.この中には,シロイヌナズナにおけるオルソログが気孔形成に関与することが報告されている遺伝子も含まれていた.さらにMpICE2と相互作用するタンパク質を複数種類,酵母ツーハイブリッド法により同定し,BiFC法やco-IP法などを用いてタンパク質間相互作用の多角的な検証を実施した.また,当該タンパク質をコードする遺伝子の機能解析のために,Multiplex CRISPR系(polycistronic tRNA-gRNA system)の導入による効率的な変異体作出,レポーター遺伝子を使った発現組織の同定等を行った.また,胞子体において片親性発現が起こる遺伝子の網羅的同定のため,同一胞子嚢由来のアクセッションを用いて擬似的なレシプロカルクロスを行い,RNA-seqを行うためのサンプリングを実施した.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] ゼニゴケの細胞核光定位運動におけるキネシン様タンパク質MpKACの機能的役割2023
Author(s)
岩渕功誠,八木宏樹,守屋健太,沖奈那夏,横畑伶奈,中田亜紗美,広本沙耶,小松愛乃,酒井友希,高木慎吾,嶋田知生,西浜竜一,河内孝之,渡辺洋平,上田晴子,西村いくこ
Organizer
第64回日本植物生理学会年会
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