2023 Fiscal Year Research-status Report
明治初期宝物調査資料の収集整理による書の鑑賞・受容の歴史に関する研究
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21K00158
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Research Institution | Tokyo National Museum |
Principal Investigator |
恵美 千鶴子 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 客員研究員 (60566123)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 書 / 書道 / 模本 / 壬申検査 / 近代美術史 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)東京国立博物館所蔵の明治5年(1872)壬申検査における宝物調査資料のデータ収集・リスト化が昨年度に終了したため、本年度は、壬申検査に関わる周辺の資料収集を行なった。東京国立博物館以外に所蔵される壬申検査関連資料のデータ収集も進めた。 (2)昨年度に続き、明治初期宝物調査資料の所在確認・整理を進めた。東京国立博物館が所蔵する宝物調査資料については、書について記述のある資料を中心に抽出して、収集した資料のデータ化を進めた。また、東京国立博物館以外の関連資料の所在についても調査を続け、個人蔵の関連資料の画像撮影を行なった。さらに、長崎県や広島県に所在する関連資料の調査(個別研究の調査も含む)と画像撮影、データ化を行なった。 (3)以上のデータ収集・調査に基づいて書の鑑賞・受容の歴史に関する個別研究を行なった。成果は『ビオシティ』誌などで小論文として随時発表した。また、『東京国立博物館百五十年史』の編集作業において、本研究課題で収集した関連資料を使用した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題は本年度で完了するところ、年度当初は新型コロナによる影響もあって調査を行えない場合もあり、さらに研究代表者の所属変更もあり、本年度で完了できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度において、東京国立博物館が所蔵する明治初期宝物調査資料の概要をまとめ、それ以外に所蔵される関連資料も収集できたものはデータ化を行ない、本研究課題の完了とする。また、収集データにより個別研究を進め、本研究課題のまとめとして研究論文を執筆する。
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Causes of Carryover |
本年度当初は新型コロナの影響があり調査を実施できない件があった。また、研究代表者の所属変更もあって、計画の進行が遅れた。
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