2023 Fiscal Year Annual Research Report
インプロ(即興演劇)とジェンダーのアクションリサーチ~演者の変容過程に着目して~
Project/Area Number |
21K00205
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
直井 玲子 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (00734295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
園部 友里恵 三重大学, 教育学部, 准教授 (80755934)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | インプロ(即興演劇) / ジェンダー / アクションリサーチ / 演劇 / パフォーマンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、インプロ(即興演劇)におけるジェンダー・バイアス克服を目指して米国で考案された上演形式「ザ・ベクデルテスト」(BT)の構造及び背景にある理念をあきらかにするとともに、日本における継続的にBT実践を行うことによるインプロ演者の変容過程を解明することである。 3年目になる2023年度は、昨年度から引き続き実践や構成員のインタビューを行いながら、継続してきた実践および実践を通して得られたデータの分析を行った。また構成員が各々の所属団体等においてこのプロジェクトに参加することで得られた経験や知見からのインプロ実践に携わった時の変化を中心的に検討することができた。 実践成果の発表の場としては、過去二年間はコロナ感染症の影響でほとんどの成果発表のパフォーマンス(公演)をオンラインで行ってきたが、2023年度は11月には構成員の地元でのパフォーマンス(公演)とワークショップを、12月には一般公開パフォーマンス(公演)とディスカッションを対面で開催できた。さらに構成員の稽古や公演における発言や振り返りを通して、演者のジェンダー観やパフォーマンススタイルがどのように変容したのかをあきらかにした。 研究成果の報告としては、日本演劇学会「演劇と教育研究会」(7月)において口頭発表を、日本質的心理学会(11月)においてシンポジウムを企画し開催した。また本研究プロジェクトの共同主宰間でのプロジェクト終了後の相互インタビューから、その変容をあきらかにした論文を三重大学教育学部紀要(2024年3月)に発表した。
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