2022 Fiscal Year Research-status Report
既存建築ストックを低コストな芸術展示施設として活用するための無人展示手法の構築
Project/Area Number |
21K00210
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
佐藤 弘隆 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 助教 (90867136)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 展示手法 / 無人運用 / 無人化 / 既存建築ストック / アートツーリズム / メディアアート |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ICTと映像装置を組み合わせた展示システムを開発し、無人での運用が可能な芸術展示手法の構築を目指すものである。2年目にあたる2022年度は、初年度に試作した無人運用を前提とした展示システムを用いて、実際の建物での実装を想定した検証・実験を行なった。また、本システムを実際の空き家や空き施設等に実装する上で課題となる、システム稼働に必要不可欠な電源・通信環境が撤去され使用できないケースを想定し、太陽光発電システムを組み合わせた展示システムの改良を行なった。また、最終年度に実施を予定している、実際の空き施設を使用した実証実験の実施に向け、実験候補施設となる富山県砺波市の旧博物館施設での準備・調整を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
検証を進める中で、無人展示システムを実際の空き家や空き施設等に実装する際の課題点が見えてきたため、一部研究内容・方策に変更を加えた。また、実証実験候補施設との調整に時間を要した。以上のことから、当初計画に対してやや遅れが生じている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、実証実験の候補地の目処がたったため、実際の施設と連携したシステムの検証を進める。また、未実施となっている先行事例の調査についても並行して進める予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は試作システムの改良と検証が主な実施内容となっており、2021年度に試作したシステム及び既設の設備・資材等を活用したため、当初想定したよりも費用を要しなかった。2023年度は、2022年度の検証において抽出された課題に基づき、機材を追加購入し、システムの最終的な改良を行う予定である。また、未実施分の国内調査旅費についても次年度使用の予定である。
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