2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of new haptic-audio-visual experiences by constructing remote sound drawing methods using mixed reality
Project/Area Number |
21K00234
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
中川 隆 名古屋市立大学, 大学院芸術工学研究科, 准教授 (60631124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 聖 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (40323761)
大村 英史 東京理科大学, 創域理工学部情報計算科学科, 講師 (90645277)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 遠隔コミュニケーション / 視聴触覚体験 / Mixed Reality / メディアアート / 芸術表現 / XR |
Outline of Annual Research Achievements |
2023(令和5)年度の成果概要は以下の通りである。 【複数人参加型遠隔空間音描手法の構築】前年度までに構築した表現手法をブラッシュアップし、複数人参加型遠隔空間音描手法を構築した。【システムの検証・更新】制作した複数人参加型遠隔空間音描手法の操作性および表現可能性について検証作業を行った。(操作性について)デバイスのキャリブレーションに時間がかかるものの、キャリブレーション後は、すべての参加者がインストラクターの教示の下、5~10分程度で基本操作に慣れ、遠隔空間音描を体験することができた。(触覚デバイスについて)光学シースルー方式のMRデバイスとの相性等、課題が新たに浮上したため、引き続き構成的に検討する必要がある。(遠隔空間音描の表現可能性について)複合現実空間における「音響生成」と「描く行為」との融合可能性を「空間音描」と称し、それを遠隔で体験する手法について構成的に検討をおこなってきたが、そのアイデアについて、ほぼ全ての体験者からポジティブな意見を得ることができた。検証作業で得られた体験者からのフィードバックをもとにして、改善作業を行った。【最終年度の作品発表】制作した作品を内外の学会・コンペティション(SIGGRAPH ASIA 2023, XR CREATIVE AWARD 2023)に投稿した。SIGGRAPH ASIA 2023では、開催地のシドニーと名古屋を本手法で繋いだ遠隔空間音描を実演し、有意義なフィードバックを得ることができた。
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