2022 Fiscal Year Research-status Report
Continual value recognition and study about preservation of the specific area material based on the industrial archaeology
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21K00251
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Research Institution | Kumamoto Gakuen University |
Principal Investigator |
市原 猛志 熊本学園大学, 商学部, 講師 (00590564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 武弘 愛知大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (80591510)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 水硬鉱滓煉瓦 / からみ煉瓦 / 再現 / アーカイブ |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度の研究活動に関しては、過年度に引き続き感染症拡大防止の観点から主に前半期の出張調査が行えず、とりわけ夏休み期間中に国際産業遺産保存委員会(TICCIH)への参加、また研究代表者の学内業務(役職)もあり、研究自体の進捗は遅れている。科研費研究にかかる成果としては、主に中部産業遺産研究会発行『産業遺産研究』における海外事例紹介をはじめとして、熊本学園大学産業経営研究所『産業経営研究』への投稿、また『考古学ジャーナル』での事例紹介といったところが挙げられる。研究分担者の発表成果に関しては、中部産業遺産研究会での発表や人造石工法を用いた土木構造物群に関する各種報告書などを中心に着実に実績を積み重ねている。今年度の特筆すべき成果としては、研究代表者と共同研究者による国際学会参加報告といった形ではあるが、共同成果としての報告が行えたことも付け加えたい。 水硬鉱滓煉瓦の生産状況とその変化については、国立国会図書館のデジタルコレクションをはじめとする近年のアーカイブ精度の向上に伴い、令和5年に入り新たな資料が着実に入手できているため、最終年度には査読付き投稿のめどがつくものと考えている。 次年度は自由な学術交流が活発に行える情勢であることから、昨年度に引き続き行っている鉱滓煉瓦の再現にかかるワークショップなど北九州地域における滓津堂について引き続き行うことに加え、九州大学以外のアーカイブ資料から水硬鉱滓煉瓦のほか、からみ煉瓦(鋳造鉱滓煉瓦)に関する資料をできうる限り入手し、最終報告書作成に向け反映させていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
感染症拡大防止の観点から前年度に引き続き出張調査が実施できず、佐渡への合同調査は最終年度を予定している。研究計画書にも記載した国際学会への発表については、本年度9月に実施し、また最終年度にも別の国際学会への発表を行うことで、過年度の遅れを研究・成果発表ともに取り戻す計画を立てている。また計画外の『考古学ジャーナル』への掲載を機に、鉱滓煉瓦に関する新たな情報も入手できている。名古屋大学との共同研究会は引き続き行う予定で、からみ(鍰)煉瓦に関する資料を九州内の文書センターより入手できる可能性があり、これら成果は最終年度に反映される。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までの間に入手できている資料の解析に努めるとともに、予定している国際記念物会議での発表はじめとした各種学会への発表を着実に行っていく。現在紹介中の地方自治体文書から確認できるからみ煉瓦の動向について引き続き調査を図り、また昨年度未完に終わったままであるからみ煉瓦(鋳造鉱滓煉瓦)研究者によるネットワーク構築を図ることによって、次年度以降の研究発展に繋げていきたい。また秋頃予定している単著の刊行を機会として、研究分野全体の活性化を企図する。
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Causes of Carryover |
今年度国際学会発表時に生じた円安による過剰出費のため、国内出張の差控えを行った結果、10000円以下の端数が生じている。これについては、最終年度に行う資料調査に伴う国内出張によって使用する予定である。
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Research Products
(17 results)