2021 Fiscal Year Research-status Report
Study on Du Fu's literary writings that do not observe the rules of rhyming
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21K00321
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
大橋 賢一 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20451453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加固 理一郎 文教大学, 文学部, 教授 (20241755)
谷口 匡 京都教育大学, 教育学部, 教授 (20244767)
谷口 真由実 長野県立大学, グローバルマネジメント学部, 教授 (30217137)
高橋 未来 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (30781603)
坂口 三樹 文教大学, 文学部, 教授 (90279612)
樋口 泰裕 文教大学, 文学部, 教授 (90382473)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 杜甫 / 散文 / 唐代文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究の継続として、杜甫散文研究会を下記の通り開催した。時間はいずれも13-16時で、場所はZoom上である。●第17回杜甫散文研究会 渡辺 淳美「天狗賦并序」2021年5月30日●第18回杜甫散文研究会 渡辺 淳美「天狗賦并序」2021年8月22日●第19回杜甫散文研究会 加固理一郎「爲〓州王使君進論巴蜀安危」2021年10月17日●第20回杜甫散文研究会 加固理一郎「爲〓州王使君進論巴蜀安危」2021年12月5日●第21回杜甫散文研究会 谷口真由実「鵰賦」2022年1月30日●第22回杜甫散文研究会 谷口真由実「鵰賦」2022年2月20日●第23回杜甫散文研究会 谷口真由実「鵰賦」2022年3月21日 また、研究成果としては、以下の通り、訳注を上梓した。 ●谷口真由実「杜甫「鵰賦」(鵰の賦)訳注(一)」(『杜甫研究学刊』5号、2022年3月)また、本研究を踏まえた成果として、以下の論文を上梓した。 ●大橋賢一「杜詩の二人称代名詞に関する覚え書き 汝曹」を中心に」(『杜甫研究学刊』5号、2022年3月)●大橋賢一「大町桂月「大雪山七首」訳注」(『旭川国文』34号、2021年12月)●谷口匡「盛唐の「説」について」(『中唐文学会報』28号、2021年)●谷口真由実「李白と杜甫の関係」(『漢文教室』208号、2021年)●谷口真由実「『長恨歌』と安史の乱」(『漢文教室』208号、2021年)このように、研究は昨年度順調に進んでおり、次年度はさらに研究会の回数を増やし、研究計画を推進していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、7回の輪読会が開催された。そのうち、渡辺会員が3回、加固会員が2回、谷口会員が3回行った。今後、進捗のピッチをあげるために、2022年度以降は、月間で一度の開催を目標とし、それを実行した。そのため年間七回の研究会を開催することができた。2022年度も、このペースを維持し、研究会を重ねる予定である。 あわせて、研究会での成果を学会誌などに発表していく予定である。なお、研究代表者の大橋は、すでに『中国文化』80号に、「画馬讃」訳注を投稿し、掲載される予定となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の予定としては、すでに研究会が4月に開催され、小田会員が「秋述」を担当し発表している。また6月及び、7月の研究会については、冨山会員が「唐故范陽太君盧氏墓誌」を発表することとなっている。8月以降については、高橋会員、三上会員、及び谷口匡会員と予定を相談しながら、発表を重ねていくことが決定されている。 全二九篇の杜甫の散文のうち、一五篇の発表が終わっているが、いわゆる「三大礼賦」が大部であるため、年度内に全訳注を完成させることは難しいという意見がでた。そこで急遽、方針を転換し、賦以外の訳注を済ませて、まずそれらを公にすることが申し合わせとして3月の研究会で決められた。
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Causes of Carryover |
昨年度はコロナ禍であって、旅費がほとんど使えなかったが、今年度については、コロナが収束する可能性も高く、対面での研究会開催、及び対面での学会が予定されている。それらを実施するために旅費を多めに確保したことが差額が生じた理由である。
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Research Products
(7 results)