2023 Fiscal Year Annual Research Report
イギリス・ロマン主義文学における非国教徒アカデミーの影響ーキーツの作品を中心に
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21K00355
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
江口 誠 近畿大学, 産業理工学部, 教授 (50332060)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 非国教徒アカデミー / ユニテリアン / ロマン主義 / キーツ / プリーストリ / コールリッジ |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度も、前年度に引き続いてユニテリアン主義及び非国教徒アカデミーの歴史について調査し、イギリス・ロマン派詩人・サミュエル・テイラー・コールリッジに関する資料収集を行うとともに、これまでの成果をまとめる作業を行った。前年度同様、英国図書館(British Library)での資料収集を行い、現地では各種データベースの活用や同図書館が保有している一次資料を閲覧することによって、主にコールリッジ、プリーストリやユニテリアン主義に関係する論文や書籍のコピー等を効率よく収集することができた。 研究成果の主な内容は以下の通りである。特に、イギリス・ロマン派詩人コールリッジの初期の初期のユニテリアン主義や三位一体説の受容についてまとめる作業を行った。その結果、1790年代から1800年代初頭にかけて、具体的に彼の宗教観がどのように変化したのか、また、当時の政治的もしくは思想的な影響があったのではないかということが分かった。さらには、ウィリアム・フレンドやジョーゼフ・プリーストリらがどのようにコールリッジの思想に影響したのか、という点についても検証した。その結果、彼が結果的にユニテリアニズムから離れ、正統派キリスト教への教義に回帰していった経緯について明らかにすることが出来たのではないかと思われる。これらの研究成果をまとめ、1本の査読付学術論文を上梓することが出来た。 また、それに関連して、現在デイヴィッド・ハートリーの思想がどのようにコールリッジに影響したかという観点から執筆した学術論文を執筆中であり、掲載が認められれば、令和6年度中に公開される予定である。
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