2021 Fiscal Year Research-status Report
Building the map and the theory of North American and Japane
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21K00396
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
高橋 綾子 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (30435416)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 環境詩学 / アンビエンス / 人新世 / 環境詩 / 災害詩 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ポストモダニズム、自然環境と人間との関係を指向するエコクリティシズム、比較文学批評を方法論として、環境詩学に関する北米現代詩と日本の現代詩の全体像及び理論構築に関する基礎研究を行うことにある。 本年の研究目的は、北米現代詩の研究成果を蓄積し、環境詩の全体像及び環境詩学の理論構築を行うことにある。 新潟大学の佐々木充名誉教授が主催するオンラインでの新潟文化表現学会において、アメリカ現代詩人のC.D.ライト、ジェーン・ハーシュフィールド、日本の詩人の高良留美子について、環境詩学の観点で研究発表を行い、論文にまとめ、『アンビエンス 人新世の環境詩学』の3つの章となった。2021 The Seventh International Symposium on Literature and Environment in East Asiaにおいて、和合亮一とブレンダ・ヒルマンについて環境詩学の観点で考察をおこなった。日本アメリカ文学会中部支部11月例会において、2020年にノーベル文学賞を受賞した、ルイーズ・グリュックについて「ルイーズ・グリュック『野生のアイリス』における語り」として発表した。このように、環境詩学と人新世の観点でアメリカ現代詩人、日本の現代詩人について、分析、比較考証を行った。以上のように、環境詩学の考察から理論構築に向けての研究を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
環境詩学研究の成果出版を早めることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
他のアメリカ現代詩人、日本の現代詩人へと考察対象を広げていきたい。
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Causes of Carryover |
緊急事態宣言、蔓延防止措置のため国内出張、及び、出入国制限により、計画していた海外調査のための出張ができなかった。
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Research Products
(3 results)