2022 Fiscal Year Research-status Report
Building the map and the theory of North American and Japane
Project/Area Number |
21K00396
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
高橋 綾子 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (30435416)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 環境詩学 / Wago Ryoichi / Since Fukushima / アンビエンス / Robert Hass |
Outline of Annual Research Achievements |
環境詩学理論の構築を目指す、研究発表及び論文執筆を行った。以下の通りである。 共著『非日常のアメリカ文学』においては、アメリカ現代詩における非日常について、アレン・ギンズバーグ、デニス・レヴェルトフを取りあげ、非日常における抵抗について展開した。 これまで、東日本大震災に関わる災害詩を執筆している和合亮一作品を研究対象とし、環境詩学の観点で論考にまとめてきている。これと並行して、東日本大震災以後10年間にわたる作品について、共同研究者であるジュディ・ハレブスキ教授と編集、翻訳を行ってきた。これまで米国で出版社がなかなか決まらなかった。此度、成果出版として、Since Fukushima (Vagabond Press, 2023)を刊行することができ、広く研究成果を公表することができた。 2022年度日本アメリカ文学会関西支部9月例会において、環境詩学の理論構築を目指す、 「ロバート・ハスとネイチャー・ライティング」の研究発表を行った。『アンビエンスー人新世の環境詩学』(2022年、思潮社)で取り上げなかった詩人を考察し、環境詩学におけるネイチャー・ライティングに関する知見を得ることができた。 2023年1月、日本アメリカ文学会東京支部の研究発表部門において、「アンビエンスーブレンダ・ヒルマン、和合亮一、C.W.ライトを読む」について研究発表した。 以上の通り、環境詩学の理論構築に関する研究を計画通り実施することができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
成果出版を予定より早く刊行することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
環境詩学の理論構築について、計画通り進めることができたが、検証対象をさらに広げていく必要性を感じている。今後は、米国の詩の現状と最新のエコクリティシズム理論を確認し、新たな研究計画の策定取り組む予定である。
|
Causes of Carryover |
円高のため旅費が計画よりも多くなった。
|
Research Products
(5 results)