2023 Fiscal Year Annual Research Report
ブラジルのマイノリティ文学における複合性:交差する人種・ジェンダー・クラス
Project/Area Number |
21K00432
|
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
武田 千香 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20345317)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 佳子 常葉大学, 外国語学部, 准教授 (40766507)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | ブラジル文学 / アフロブラジル文学 / ラテンアメリカ文学 / マイノリティ文学 / 黒人文学 / 女性文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
アフロブラジル作家の来日に伴う講演会の開催、ブラジルの専門家招聘によるセミナー開催および講義録の作成、女性作家文学の翻訳のほか論文も執筆し、充実した活動を展開できた。詳細は以下の通り。 (1)【講演会】①イタマール・ヴィエイラ・ジュニオール氏講演会「『曲がった鋤』―ブラジル文学にもたらされた新風」(4/13):作者による『曲がった鋤』に書き込まれた脱植民地的視点に関する講演を行った。【夏季集中公開セミナーおよびワークショップ】「アフロ・ブラジル文学」(講師:リオデジャネイロ州立大学エンヒッキ・マルキス・サミン准教授)(7/27、28):アフロ・ブラジル文学の専門家による4講義(「ある人種による文学の起源」「ブラジル研究者ら“から黒人批評へ―文学作品の名称と定義づけ―」「新しいキロンボによる著作―集団的プロジェクトとしての黒人作家による文学―」「ブラジルの黒人女性作家たち―伝統の歴史―」)およびワークショップを開催した。【研究会】①イタマール・ヴィエイラ・ジュニオール氏を囲んで(4/13)②ブラジルのマイノリティ文学(1/20):ブラジルの女性文学(江口)と貧困者の文学(宮入)より研究報告。 (2)翻訳書出版①夏季集中公開セミナーの講義録エンヒッキ・マルキス・サミン著『アフロ・ブラジル文学―ブラジル黒人文学の批評の伝統―』(武田千香・江口佳子訳、2月10日刊)。②クラリッセ・リスペクトルの短編のアンソロジー『ソフィアの災難』(武田千香・福嶋伸洋訳、近刊予定) (3)12/25~1/10に武田千香がブラジル(リオデジャネイロ、サンパウロ)に調査のため、江口佳子が1/29~2/5に学会発表のためフランスのリール大学に出張した。 (4)研究成果として論文2本、翻訳書2冊、国際学会報告1回、国際講演会1回、国際セミナー1回を催したほか、翻訳出版に関わる催し2つに参画した。
|
-
-
-
[Presentation] Microcosmo2024
Author(s)
TAKEDA, Chika
Organizer
I Coloquio Internacional Marco Lucchesi, 15 e 16 de Janeiro de 2024, Roma-Embaixada do Brasil(ビデオ参加)
Int'l Joint Research / Invited
-
-
-
-