2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K00436
|
Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
赤木 登代 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (20324882)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | ドイツ第一波女性運動 / 女子高等教育 / ジェンダー / 19世紀ドイツ市民社会 / 女性参政権 / 文学作品 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、次の3つの理由から本研究課題に十分に取り組むことができなかった。 1.別の研究テーマについての英語論文を執筆したため:ライプツィヒ大学教育学部のBarbara Dricnk教授退官記念論文集に栗林澄夫前大阪教育大学学長と共著で日本の教員養成改革をテーマとした論文「Creation of next-generation education: Collaboration between Osaka Kyoiku University and the Osaka City Board of Education」を寄稿した。 2.コロナ禍による渡航制限のためドイツへ調査研究に行くことができなかったため: ドイツ近代文学資料館(Deutsches Literatur Archiv Marbach)とドイツ女性運動資料館(Archiv der deutschen Frauenbewegung Kassel )の2つの資料館を訪問する予定であった。 3.コロナ禍の中、勤務先の大学で副学長としてのコロナ対応で多忙を極めたため:コロナ禍の中、個人の業務だけでなく、管理職として大学全体の対応で時間を取られたため、研究に割く時間が十分とれなかった。 2022年度は、2021年度の計画を1年遅れで実施する。すなわち、ヘレーネ・ランゲとゲルトルート・ボイマーの回想録について学会発表を行い、それを研究論文にまとめ寄稿すること、さらに2022年度の計画(アニータ・アウグスプルクとリンダ・グスタファ・ハイマンの回想録研究)にも着手する。そして次年度に向けてドイツの資料館への訪問調査を実行する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度は、次の3つの理由から本研究課題に十分に取り組むことができなかった。 1.別の研究テーマについての英語論文執筆:ライプツィヒ大学教育学部のBarbara Dricnk教授退官記念論文集に栗林澄夫前大阪教育大学学長とともに日本の教員養成改革をテーマとした論文「Creation of next-generation education: Collaboration between Osaka Kyoiku University and the Osaka City Board of Education」を寄稿した。論文集の発行は2022年9月を予定している。 2.コロナ禍による渡航制限のためドイツへ調査研究に行くことができなかったため: ドイツ近代文学資料館(Deutsches Literatur Archiv Marbach)とドイツ女性運動資料館(Archiv der deutschen Frauenbewegung Kassel )の2つの資料館を訪問する予定であったが、渡航制限のため実現できなかった。 3.コロナ禍の中、勤務先の大学で個人の業務と管理職としての対応で多忙を極めたため:コロナ禍の中、個人の業務もオンライン授業対応で増大したが、管理職(副学長)として大学全体の対応にも多くの時間を要し、研究に割く時間が十分とれなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、2021年度の計画を1年遅れで実施する。すなわち、ヘレーネ・ランゲとゲルトルート・ボイマーの回想録について学会発表を行い、それを研究論文にまとめ寄稿すること、加えて、2022年度計画のアニータ・アウグスプルクとリンダ・グスタファ・ハイマンの回想録研究にも着手する。 そして次年度に向けて、ドイツにある2つの資料館への訪問調査「ドイツ近代文学資料館(Deutsches Literatur Archiv Marbach)」と「ドイツ女性運動資料館(Archiv der deutschen Frauenbewegung Kassel)」を実行する。
|
Causes of Carryover |
次年度使用額が生じたのは以下の3つの理由から研究計画の遂行が遅延しているためである。 1.コロナ禍による渡航制限のため、ドイツの資料館を訪問することができなかったため。 2.他の研究テーマによる英語論文作成に時間を取られたため、本研究課題に関する論文が執筆できず、外国語の校閲費用が発生しなかったため。 3.コロナ禍により、教員としてオンライン授業対応に時間を取られたことと、副学長としての管理業務がコロナ対応で増大したため、研究に時間を割けなかったので、研究発表や論文執筆に係る費用が一切発生しなかったから。
|