2021 Fiscal Year Research-status Report
Global Modernism in East Asia: A Basic Study on the Potential and Fture Issues
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21K00460
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
波潟 剛 九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (10432882)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | モダニズム / 東アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者が目指すのは、東アジア地域におけるグローバル・モダニズム研究の基盤構築に向けた学術的実践、及び研究者のネットワークづくりである。具体的には、1920年代から1940年代における<モダン><モダニズム>をめぐる文化現象を、東アジアの地理的・歴史的文脈のなかで位置づけなおす作業と、東アジア・モダニズムに関する国際共同研究のプラットフォームを構築することを目的とする。そのため、2021年度は、北米での調査を行い、アメリカ、ないしはカナダにおいてグローバル・モダニズム研究を推進する研究者とラウンドテーブルやワークショップを開催し、東アジアにおいて研究を推進するための課題を議論する計画を立てていた。しかし、新型コロナウイルスの世界的感染拡大が収束の気配を見せず、国内外での調査は困難となった。結果的に、当初予定していた北米での調査、ラウンドテーブル等は実施できず、ネットワーク構築に関する具体的な実績を残すことができなかった。オンラインによる講演等の代替案も検討したが、研究計画そのものを変更するよりも、実施を延期したうえで、北米での調査を実現するほうが、目的達成のためには、より効果的であると判断し、2022年度以降の実施に向けて情報収集に努めている。ただし、状況が改善しない場合には、継続的に開催を予定している国際ワークショップの実施方法を変更し、新たな企画を立てるなどの対応を検討する。韓国、中国、台湾に関しても、状況の推移を確認して、モダニズム研究者と連携しながら、調査や学術交流の機会を模索する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実績概要にも示した通り、新型コロナウイルスの世界的感染拡大により、北米での調査、ラウンドテーブル等の実施ができず、具体的な実績を残すことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの感染状況を見極めながら、現地調査の機会を模索しつつ、不可能な場合の代替案を、オンラインでの研究集会実施等を含めて検討する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大により、国内外を問わず、ワークショップの開催や調査のための出張ができなかった。2022年度の実施を前提として繰り越したうえで、今後も推移を見守りつつ、状況次第でオンラインでの研究会実施や、webサイトを通した情報発信等の対応を行う。
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