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2021 Fiscal Year Research-status Report

ポリネシア諸語における同系の前置詞の用法の対応及び差異に関する対照研究

Research Project

Project/Area Number 21K00495
Research InstitutionMuroran Institute of Technology

Principal Investigator

塩谷 亨  室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (10281867)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2026-03-31
Keywordsポリネシア諸語 / 前置詞 / ハワイ語 / タヒチ語 / サモア語
Outline of Annual Research Achievements

コロナ禍による渡航制限及び国内外の図書館等の利用制限のため、当初予定していた国内外の図書館等における文献や言語テキストの資料収集によるデータ拡充はとりやめ、現在までに収集した資料に限定して、複数のポリネシア諸語間で、場所、移動、様態、随伴の前置詞の形式と意味・機能の対照研究を行った。
様々なポリネシア諸語の辞書・文法書等の先行研究資料を基に、場所、移動、様態、随伴の前置詞の形式と意味・機能を概観した結果、特に、移動の中でも経路を表す前置詞、様態の中でも変化を表す前置詞について、言語間で不一致が多くみられることが分かった。又、令和5年度の研究計画にとして分析する予定の属格の前置詞の用法と、今回分析対象とした場所、経路、随伴、変化を表す前置詞の用法との間で、重なる部分が多く、いずれ、両者を統合した形での議論が必要であることがわかった。
ハワイ語とタヒチ語とサモア語の3言語については、具体的な用例を分析・比較し、それぞれ大まかに類似する要素と、意味や機能において不一致がみられる要素を示した。その際、同系の前置詞の機能が言語間で一対一で対応しない場合に着目し、例えば、一方の言語で一つの前置詞で担う機能がもう一方の言語では二つ以上の前置詞の機能にまたがっている事例等が見られる場合があることを示した。研究成果の一部を北海道言語研究会第22回例会において「ハワイ語、タヒチ語、サモア語における場所・移動・様態を表す前置詞について」として発表した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

コロナ禍による渡航制限及び国内外の図書館等の利用制限が解消する見込みが立たないため、当初の研究計画を変更し資料収集のための出張計画を取りやめとした。必要な資料を一部欠いた状態ではあるが分析を進めることとし、後日今回得られなかった資料が入手できた際に、今年度の研究成果に必要な修正追加を行うこととした。追加の資料収集によるデータ拡充ができない状態で利用できる限りの資料に基づいて、当初予定していた作業である場所、移動、様態、随伴の前置詞についての複数のポリネシア諸語間の対照をすることができたため、修正後の計画としては、おおむね順調と判断する。

Strategy for Future Research Activity

令和3年度に分析した場所、移動、様態、随伴の前置詞に引き続き、主格、対格、行為者格等の文法関係を表す前置詞について、ポリネシア諸語間の対照研究を行う。辞書や文法書等の先行研究を基に、様々なポリネシア諸語の事例を概観し、ハワイ語とタヒチ語とサモア語については、収集した言語データから各前置詞の用例を抽出し、形式、意味、機能について分析し、対照を行う。
コロナ禍による渡航制限及び国内外の図書館等の利用制限が解消した場合には、令和3年度にできなかった分も併せて、国内あるいは国外で予定していた文献や言語テキストの資料収集によるデータ拡充を行う。

Causes of Carryover

コロナ禍による渡航制限及び国内外の図書館等の利用制限のため、当初計画していた国内外の図書館等での資料収集のための出張を取りやめ、旅費の使用を見送った。また、それに合わせて、国内外への資料収集に関連して必要となる物品購入のために計上していた物品費の使用も見送った。
国内の図書館の使用制限が解消した場合には、今年度に行けなかった分も含めて、複数の大学の図書館等への資料収集のための出張を計画している。
また、渡航制限等が解消した場合には今年度に行けなかった分も含めて、国外への資料収集のための出張を計画しているが、円安等の影響で航空運賃等が当初の想定よりも高額になると予測されるため、次年度の旅費分と合わせることで出張を実施することを計画している。
また、今年度に見送った分も含めて、資料収集に伴い必要となる物品の購入も計画している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ハワイ語、タヒチ語、サモア語における場所・移動・様態を表す前置詞について2022

    • Author(s)
      塩谷亨
    • Organizer
      北海道言語研究会第22回研究例会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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