2023 Fiscal Year Research-status Report
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21K00509
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Research Institution | Tama Art University |
Principal Investigator |
高梨 美穂 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (70756155)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 認知言語学 / 言語習得 / 認知発達 / 移動事象 / 事態把握 / 言語学 / 母語習得 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本語の移動表現の習得と事態把握の認知発達メカニズムの関係性について、理論的かつ実証的に明らかにすることを目的としている。今年度は、主として言語発達と描画の発達面との関係性に関する実地調査を行うと共に、一部成果報告および社会的貢献として一般向けにワークショップ等も併せて行った。 2022年度の先行研究調査では、すでに認知発達関連および芸術面での認知関連の文献を確認しており、それらに関する実地調査は、Covid-19によるパンデミックが長引いた影響でなかなか進められなかったが、今年度可能となったためそれらを実施した。具体的には、タイ王国のシラパコーン大学ナコンパトム校およびバンコク校にて、描画および芸術面の表現方法に関する実地調査を行った。また、英国ロンドンにおいて、テートモダンでの子ども対象の芸術ワークショップを調査しすると共に、描画発達、芸術に役立つ教育方法、教材を調査した。これらについて現在分析を進めている。 成果発表として、移動動詞の使用および習得についての学会発表を行った。学会発表を踏まえた論文については執筆を終えており、2024年度に投稿を予定している。社会的貢献としては、本校において、小学校高学年・中学生向けのワークショップを開催した。その中で、言語と発達の関係性および芸術面との関わりを提示、実践した。また、研究成果発信用HPを現在改訂している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Covid-19によるパンデミックの影響および研究が遅れていたが、2022年度に今年度の研究遂行計画を見直しを行い、そちらについてはほぼ達成できた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度には、主として調査・実験および分析を引き続き行う。研究成果をまとめることも予定している。加えて社会的貢献として一般向けに研究成果:小学生、中学生、高校生を対象としたワークショップを開催予定である。
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Causes of Carryover |
Covid-19パンデミックの影響が長引いたため、接触を伴う調査・研究を避けたことによる。予定を入れ替えて研究を進めたため、人件費に関わる項目は次年度に行う予定である。
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