• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

Multimodal analysis of the relationship between Japanese grammar and embodiment

Research Project

Project/Area Number 21K00524
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

安井 永子  名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (30610167)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林 誠  名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (70791979)
高梨 克也  滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (30423049)
岡田 みさを  北星学園大学, 経済学部, 教授 (90364215)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords相互行為分析 / 会話分析 / 身体動作 / 文法と身体 / 日本語文法と身体
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、身体動作が中心となる活動のビデオデータを用い、日本語の発話の構造や語彙の選択が、発話者やその他の参与者の身体動作の産出とどのように関わるのかを探る相互行為分析研究である。
3年目となる2023年度は、プロジェクトの整備に尽力した。まず、本科研費の研究期間終了後もプロジェクトを継続させるため、科研費の前年度応募を行なった。その際、協力者や分担者として関わってもらえる国内外の研究者に声をかけ、メンバーの拡充を図った。また、プロジェクトの進め方の見直しも行なった。これまでは、各自で個別に研究テーマを設定し、各自で分析に取り組むことで、文法と身体にかんする研究数を増やしていくことを目指していたが、取り扱う身体的活動の種類も、行為や連鎖や現象もバラバラでは、まとまった成果としてとらえにくいという問題が生じていた。そこで、今後は、注目する現象/文形式/行為を絞り、類似事例を幅広い場面から集めていくことで、共同で分析を進める方針に切り替えることとなった。
その他の活動は以下の通りである。
・国内外にて、各々の学会発表を行なった。
・代表者の安井と分担者の岡田が、スウェーデン、リンショーピン大学にて開催されたEmbodied syntax network conferenceに出席し、ヨーロッパ圏言語での関連研究について最新の動向を確認したほか、海外で同様の関心を持つ研究者たちとの交流や意見交換を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

これまでは、各自で個別に研究テーマを設定し、各自で分析に取り組むことで、文法と身体にかんする研究数を増やしていくことを目指していた。その上で、それぞれの成果をまとめた雑誌の特集号を発行するための準備に取り掛かるつもりであった。しかしながら、取り扱う身体的活動の種類も、行為や連鎖や現象も異なる上に、文法と身体にかかわるテーマで分析を進めうるだけの事例が集まりにくいなどの問題が生じていた。そのため、今後の方針を転換させる必要が生じており、思うようにプロジェクトを進めることができなかった。
また、2024年度が最終年度となるため、継続して本プロジェクトを進められるよう、科研費の前年度応募を行なったが、(基盤Bへの応募を目指したこともあり)採択には至らなかった。
以上の理由により、「やや遅れている」状況である。

Strategy for Future Research Activity

発話と身体動作の関わりに、発話における日本語固有の文法的特徴がかかわることを明確に示す成果がまだ出ていないのが大きな課題である。そこで、今後は方針を変更させ、注目する現象/文形式/行為を絞り、類似事例を各自のデータより収集し、事例数を増やすことを試みつつ、共同で分析を進めていきたい。
今後は、これまでよりもミーティングの頻度を上げ、定期的にオンラインにてデータを検討する機会をもうけ、年度末までには論文にまとめられるような分析を進めておくことを目標とする。

Causes of Carryover

当該年度は研究が計画通りに進まなかったため、予定していた物品(分析に必要となる有料ソフトウェアなど)の支出がなかった。そのため、未使用額が生じた。次年度はより頻繁にオンラインミーティングを開催することで分析を進め、執筆に着手する計画である。そのため、ソフトウェアのほか、英文校正や参考資料の購入を行う予定である。

  • Research Products

    (7 results)

All 2024 2023

All Journal Article (2 results) Presentation (5 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results,  Invited: 1 results)

  • [Journal Article] 相互行為中の身体動作を対象としたマルチモーダル連鎖分析から身体記号学へ2024

    • Author(s)
      高梨克也,坂井田瑠衣,安井永子,山本敦,榎本剛士,片岡邦好,古山宣洋
    • Journal Title

      社会言語科学会第48回研究大会発表論文集

      Volume: 48 Pages: 391-400

  • [Journal Article] マルチモダリティ研究の軌跡を考究する-L.Mondadaと会話分析・相互行為言語学.2023

    • Author(s)
      水川喜文, 柳町智治, 岡田みさを
    • Journal Title

      北星学園大学社会福祉学部北星論集

      Volume: 61(2) Pages: 59-74

  • [Presentation] 身体的活動の教示における文法と身体:身体を使った実演にともなう発話の分析から2024

    • Author(s)
      安井永子
    • Organizer
      シンポジウム「ことば・認知・インタラクション12」
  • [Presentation] Vocalization of effort and force as a device for coordination: A Japanese interjection Yoisho in instructions of a physical activity.2023

    • Author(s)
      安井永子
    • Organizer
      International Conference on Conversation Analysis (ICCA)
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] Japanese turn-initial particle, hai, in instruction-compliance sequences2023

    • Author(s)
      岡田みさを
    • Organizer
      International Conference on Conversation Analysis (ICCA)
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 身体を使った教示における「よいしょ」--身体動作と身体感覚の提示--2023

    • Author(s)
      安井永子
    • Organizer
      第17回動的語用論研究会
    • Invited
  • [Presentation] アドレス行動の認知語用論的モデル化2023

    • Author(s)
      高梨克也
    • Organizer
      日本語用論学会第26回(2023年度)大会ワークショップ1「会話における発話のアドレス性」

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi