• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2021 Fiscal Year Research-status Report

語意の分析的特性はどのように生まれるか:記号コミュニケーション発達の視点から

Research Project

Project/Area Number 21K00534
Research InstitutionKamakura Women's University

Principal Investigator

佐治 伸郎  鎌倉女子大学, 児童学部, 准教授 (50725976)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2026-03-31
Keywords言語習得 / ジェスチャー / 類像性 / 動詞 / 色語彙
Outline of Annual Research Achievements

2021年度は,子どもの動詞及び動作に関するジェスチャー産出の傾向を調査するための動画刺激作成を目標としていた.進捗としては,実験刺激となる動作の候補の選定を行い,これに基づき30のパイロット動画を作成した.2022年度は引き続き,大人に対する評価実験を行うことにより最終的な実験に用いる動画を決定する予定である.また,大人に対する評価実験の結果を見て、必要に応じて追加の刺激動画の作成を行う.
2021年度の具体的な成果としては,本研究が対象とする言語習得領域の研究動向について,予備調査の結果をまとめ発表した.具体的には,言語習得における身体性の効果について章論文の執筆及び学会発表を行なった.さらに,継続的に行なっていた言語とジェスチャーの関係に関する予備調査の成果を論文にまとめた.この成果は研究実施者が編集に関わる論文集論文として2022年度中に出版予定である.
また,本研究課題は18K12382の継続課題にあたるため,18K12382の成果である研究論文の執筆・投稿を引き続き行なった.具体的には,中国語を母語とする日本語学習者における切る/壊す動作に対する動詞の習得過程を調査した研究成果については現在論文を作成,投稿し,査読中である.同様に英語児を対象とした色語彙の習得過程を調査した研究成果も,現在査読中である.また,ドイツ語を母語とする子どもの色語彙の習得過程を調査した研究成果に関しては,現在論文を準備中であるが,2022年度前半に投稿予定である.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究の計画では,2021年度中に大人に対する評価実験を行う予定であったが,刺激候補の選定に想定以上の時間を要したこと,実験のオンライン化に伴い被験者数の数が激減してしまったことにより,2021年度中の達成はならなかった.一方,領域の動向に関する予備調査については順調に進めることができ,2021年度中に出版された章論文のほか,2022年度中に出版される章論文についても投稿を完了することができた.両者の進捗を鑑み,研究は概ね順調に進行していると考える.

Strategy for Future Research Activity

本研究の当初の計画では,子どもに対する実験をオンラインで行うことを検討していたが,フィールドでの負担があまりに大きくなるために,やはり対面での実験を実施する必要があることがわかった.2021年度はフィールドに状況確認を行なっていたが,新型コロナウィルスオミクロン型の蔓延により,保育園・幼稚園での調査は不可能な状況であった.今後も可能な範囲で子どもに対する実験を実施していくが,2022年度の蔓延状況次第では,研究計画の大幅な変更を余儀なくされる可能性がある.大人の被験者に対する実験は,徐々に対面の実験が可能になってきている.こちらに関しては,オンラインの実験を対面に移行していく.
研究遂行者の所属機関の変更があり,研究体制を見直す必要がある.人的・物的環境服えた研究室の早急な整備は大きな課題である.

Causes of Carryover

大人を対象とした予備実験の被験者が予定より大幅に集まらない事態となったため,人件費に変更が生じた.また,出席を予定していた学会がオンライン開催となったため,旅費に変更が生じた.

  • Research Products

    (5 results)

All 2022 2021

All Journal Article (1 results) Presentation (3 results) (of which Invited: 2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 書評「言語は本能か―現代言語学の通説を検証する」2022

    • Author(s)
      佐治伸郎
    • Journal Title

      認知言語学研究

      Volume: 7 Pages: 126-130

  • [Presentation] 言語の認知科学における理論と方法2022

    • Author(s)
      佐治伸郎
    • Organizer
      日本認知言語学会第1回チュートリアル
  • [Presentation] 言語発達から音楽発達を考える2021

    • Author(s)
      佐治伸郎
    • Organizer
      日本音楽知覚認知科学会
    • Invited
  • [Presentation] 『赤さ』は知覚か意味か:子どもの色語習得の事例から考える2021

    • Author(s)
      佐治伸郎
    • Organizer
      日本語用論学会メタファー研究会シンポジウム:マルチモダリティーと言語
    • Invited
  • [Book] 知覚と意味の関係についての一考察: 空と絵はなぜ同じように「きれい」なのか(認知言語学の未来に向けて ―辻幸夫教授退職記念論文集―に収録)2022

    • Author(s)
      佐治伸郎
    • Total Pages
      11
    • Publisher
      開拓社
    • ISBN
      4758923671

URL: 

Published: 2022-12-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi