2021 Fiscal Year Research-status Report
認知脳科学からみる音声言語と非音声言語の文法体系の解明に関する研究
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21K00536
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| Research Institution | Kyoto Women's University |
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Principal Investigator |
金 情浩 京都女子大学, 文学部, 准教授 (70513852)
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2021-04-01 – 2024-03-31
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| Keywords | 言語処理 / 口話法 / 日本手話 / 非手指標識 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
ろう学校をはじめ、大学サークルや手話教室で行われている指導法のほとんどは、口話法と日本語対応手話によるもので、手話の母語話者の中にはこれらを手話言語として認めないケースが多く、また、文法機能を担う非手指標識（NMM: Non Manual Markers）を持たない日本語対応手話の学習効果に疑問を呈している場合も多い。しかしながら、口話法や日本語対応手話が自然言語ではないとする科学的な根拠は乏しく、それをサポートする研究事例も少ないのが現状である。そこで、本研究では、口話法と日本手話、日本語対応手話、ジェスチャーのそれぞれがどのような文法体系を持ち、またそれが脳内でどのように反映、処理されるかという「問い」に、認知脳科学の手法（fMRI）を用いて、より一般性の高い科学的な資料と根拠をもって合理的に説明できるモデルを構築する。初年度の本年度は主に実験文の作成・検証を行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究協力者（手話通訳士）との対面での研究打ち合わせが実施できなかったため、当初の予定よりやや遅れている。メールやオンラインによる打ち合わせでは、手話の細かいニュアンスまでは議論できず、コロナの状況が落ち着き次第に（対面による）研究打ち合わせを実施する予定である。
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| Strategy for Future Research Activity |
できるだけ早い時期に実験文を確定し、予備実験で問題がなければ本実験を実施する予定である。
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| Causes of Carryover |
当初予定していた研究協力者（手話通訳士）２名との対面による研究打ち合わせが実施できなかったため、次年度使用額が生じた。繰越金は、研究打ち合わせと謝金として支出予定である。
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