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2021 Fiscal Year Research-status Report

Linguistic Analysis of Showa audio materials on Gifu dialect

Research Project

Project/Area Number 21K00546
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

山田 敏弘  岐阜大学, 教育学部, 教授 (90298315)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords方言談話資料 / 岐阜県 / 昭和40年代
Outline of Annual Research Achievements

コロナ禍にあり、科研費申請時に中心に置いた方言談話資料作成は滞っている。その理由は、大学研究室での録音書き起こし作業を依頼することが困難であり、録音資料の文字化作業を作業者に頼めないためである。代わりに、録音資料が作成された時代を含めた岐阜県ならびに近隣県の方言資料と記述の収集と分析を主としておこなった。特に方言としてまとめられた記述ではなく、昔話等を方言で語った資料の有効性は大きく、この分野の資料収集とその分析に力点を置いて研究を継続した。
一方、録音資料の文字化も、準備段階としては進めている。録音資料は、カセットテープで保存されているため、そのデジタル音声への変換を行なった。変換には実時間がかかるため、現在、主に岐阜市周辺の資料を中心として10時間分ほどの録音資料のデジタル化が完了している。録音状態が悪いものについては、音声ソフトを用いて加工をし雑音を減らすなどの措置を手作業で講じた。
方言談話資料の書き起こしの代替措置として行なっている昭和時代の岐阜県内外の方言研究に関する史的研究については、昭和初期から戦前まで発行されていた『旅と伝説』を中心に、全ての方言に関する記述を収集し、特に方言で書かれている談話資料についての文字起こしを行なった。こちらも全国各地の昔話を含めた方言談話の資料としては有効であると捉えており、今後、昭和中期の労音資料の書き起こし資料と比較検討をする予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

第一にコロナ禍での書き起こしアルバイターの確保が困難となっているためである。本来であれば、録音資料のデジタル化が終了するとともに、その資料の書き起こしを依頼し開始してもらう手筈となっていたが、アルバイターが研究室で作業をすることができない状況となっている。アルバイターは、原則、大学の研究室等で研究者の監督下において作業をしてもらうことに大学の規則としてなっているとのことで、これがコロナ禍で進まない。別の方法を考えることもしていかないと研究が大幅に遅れることになる。
なお、AI等による書き起こしは、本資料のように古い資料で、かつ、方言で述べられている資料には使えないことも確認した。方言をよく知る人に書き起こしを依頼するほか方法がないことも確認できている。

Strategy for Future Research Activity

大学が基本としている研究室での作業にこだわってしまうと、コロナ禍が完全に明けるまでは書き起こし作業が困難な状況となってしまう。一括して依頼するなどの方法も取りながら書きおこし作業をまずは進めていくことをめざし、スピードを上げて作業を行なっていく。

Causes of Carryover

コロナ禍で方言談話資料の書きおこしのアルバイトが調達できなかったため、多額の未執行予算が出てしまった。
今後、コロナ感染予防を講じながら、また、研究室でのアルバイトに限定せず別の方法にて文字化作業ができるように方法から見直して作業を進めていく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 雑誌『旅と伝説』における方言研究2022

    • Author(s)
      山田敏弘
    • Journal Title

      『岐阜大学教育学部研究報告 人文科学』

      Volume: 70-2 Pages: 1-10

URL: 

Published: 2022-12-28  

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