2021 Fiscal Year Research-status Report
A stylistic analysis of 21st-century present-tense fiction
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21K00573
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
池尾 玲子 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (20216485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 雅之 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (00733403)
重松 恵梨 鳥取大学, 教育支援・国際交流推進機構, 准教授 (80884113)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 21世紀現在時制小説 / 21世紀過去時制小説 / 文体 / 話法 / 語りの口語化 / 物語の語りの時制 / 直接話法 / 間接話法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、現代英語小説において、新しい潮流を生み出しつつも依然として未開拓の研究領域にある現在時制語りの文体特徴を、過去時制語りと比較しながら、量的・質的に分析することである。私達は、これまでに現在時制語りの文体特徴を、特に話法に焦点を当てて研究してきた(基盤C 「現在時制の小説における話法」 2017-2020 no.17K02820)。 この先行研究の問題点、(1)両コーパスに含まれる作品の執筆年代が異なっている、(2)コーパスのデータが比較的小規模である、を解決するために、執筆年代を揃えた大規模な現代英語小説コーパス(2000年以降に出版された過去時制/現在時制小説)を構築し、より精緻な現在時制語りの文体特徴を追求することが当研究の課題である。そのために必要なデータの収集を行うのが初年度の目標であったが、Covid-19の蔓延により、データ収集は予定通りに進んでいない。 しかしながら、先行研究を踏まえ、現在時制小説の特徴の分析については執筆を進め、学術誌に投稿し、国際学会、国内学会で成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データとなる2000年以降に出版された英語の過去時制で書かれた小説を純文学20タイトル、大衆文学20タイトルをめどとして収集する予定であった。純文学については情報が豊富で、収集できたが、大衆文学についてはインターネット上の情報があまりなく、現地に出向いて収集する必要があるが、Covid-19の蔓延により、渡航ができず、滞っている。 また集めたタイトルのコーパス化が必要であるが、キャンパスが閉鎖されていた関係で、アルバイトを雇うことができず進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度はCovid-19の様子を見ながら、大衆文学・過去時制小説の情報を集め、すでに収集した純文学・過去時制小説のタイトルと合わせてデータベースの作成に着手する予定である。 また、本研究の基礎となる、話法に焦点を当てた先行研究の分析・まとめも執筆を進め、原稿を仕上げる予定である。
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Causes of Carryover |
Covid-19の蔓延により、学会の現地参加、資料収集のための出張、また対面でのチームの打ち合わせがかなわず、渡航費、旅費の支出がなかった。本年度はCovid-19の様子を見ながら、研究にかかわる出張を徐々に再開してゆく。資料の収集、データベースの作成に伴う支出も執行予定である。
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Research Products
(8 results)