2023 Fiscal Year Research-status Report
A stylistic analysis of 21st-century present-tense fiction
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21K00573
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
池尾 玲子 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (20216485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 雅之 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (00733403)
重松 恵梨 鳥取大学, 教育支援・国際交流推進機構, 准教授 (80884113)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 21世紀現在時制小説 / 20世紀過去時制小説 / 文体 / 話法 / 物語の語りの時制 / 質的分析 / 直接話法 / 間接話法 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在時制で書かれた現代の英語小説についての研究方法を、2022年にコーパスによる数量的な分析から、質的なテキスト分析に変更した結果、2023年は最新の現在時制小説について語り手の視点やモードが顕著に反映される言語形式(語り手の人称、話法、知覚描写、ダイクシス表現)に着目し、特に革新的と思われる作品について分析を進めた。 現在時制小説の最新動向を把握する作業と同時に、これまでの数量的、質的な分析を総括し、John Benjaminsから出版予定の10章からなる原稿の準備にもかなりの時間を割いた。 話法において、語りの時制から大きく影響を受けるのは、speech presentation ではなくthought prensetationであることが先の17K02820の研究と本研究からわかったため、speech presentationとthought presentationの基本形(the norms)についての分析、考察をおこなった。結果は論文の形にし、現在査読を受けているところである。 現代の現在時制小説のひとつの文体的特徴として、直接話法の引用符を一貫してつけない、という傾向がみられ、これについても複数の作品を基に分析を重ねているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コーパスを用いた数量的な分析から、テキストの分析に重きを置いた質的な分析に切り替えたため、現在時制を使い、革新的な手法を用いた英語小説のテキストを深く読み込むことができた。話法の基本形 (the norms)や、直接話法の引用符の役割などについて考察を続けている。
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Strategy for Future Research Activity |
21世紀になってから台頭著しく、変化し続ける現在時制小説の動向を今後も文体論、特に話法と語り手の人称、知覚描写、ダイクシス表現の観点から追跡していく。必要があれば英国にて現地調査を行い、成果は、国際学会、学術誌にて発表、出版してゆく。
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Causes of Carryover |
研究分担者の一名が育児休業中であり、出張旅費等の支出がなかったため。
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Research Products
(4 results)