2022 Fiscal Year Research-status Report
A Syntax-semantics Mismatch
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21K00587
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
廣江 顕 長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (20369119)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | mismatch / syntax / semantics |
Outline of Annual Research Achievements |
自然言語には、統語構造とその意味構造に乖離が観察される事例が少なからずあり、そうした乖離が生じている場合、文法がその乖離をどのような仕方で解決しようとするのかに、本年度は焦点を当てた。その結果、副詞節主語で観察される統語構造と意味構造の乖離は、統語部門では無く、意味部門、つまり、概念構造で解決されるとの提案を行った。また、そのような解決法は、Inada (2005)、Jackendoff(1997, 2005)が提唱する「三部門並列モデル(Tripartite Parallel Structure)」を仮定することによって適切に捉えられるとの主張を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の事例として取り上げている「副詞節主語(adverbial clause subject)」が英語だけで観察される現象なのか否かを調査するのに時間がかかったため。少なくとも、中国語、韓国語、オランダ語、フランス語を調べた限りでは、英語と同じような構造的・意味的特性は示さなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
「副詞節主語」が統語構造と意味構造のミスマッチ事例であり、ミスマッチの解消は意味部門(概念構造部門)で行われていることを示唆する強い証拠Ⅱなる可能性が高いため、その成果をNatural Language and Linguistic Theoryに投稿して問いたい。
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Causes of Carryover |
国際ジャーナルに投稿する前段階として、本研究の成果を問う国際学会が本年度には開催されず、当該学会への旅費として執行できなかったため。
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Research Products
(4 results)