2021 Fiscal Year Research-status Report
形態・統語のインターフェイスにおける句の語彙化ー語彙論の仮説の検証
Project/Area Number |
21K00591
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
濱松 純司 専修大学, 文学部, 教授 (20272445)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 語彙論の仮説 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は英語の複合語における句の語彙化の性質について、形態・統語のインターフェイスの観点から、理論・記述の両面において多角的に解明し、語彙論の仮説として未解決のまま残されている形態論の位置づけについて検証するものである。 研究期間の初年度である令和3年においては、インターネット上の大規模コーパスを活用してデータ収集を行うと共に、信頼のおける母語話者として、Robert Truswell 博士(エジンバラ大学)に収集したデータの文法性の判断を依頼した。収集したデータを分析することにより、自らの仮説の立証を進めた。句複合語の派生が統語部門・形態部門のどちらで行われるかを探求し、句複合語の理論上の位置づけを考察した。英語を中心として、他言語とも比較しつつ、通時的視点も含め、句の語彙化の性質を多角的に探り、句複合語の派生が統語部門・形態部門のどちらで行われるかを探り、句複合語の理論上の位置づけを明らかにすることを目指した。句複合語の分析を通じ、言語データの分析において母語話者の直観による判断とコーパスのそれぞれが果たすべき役割を考えた。複合語における句の語彙化のプロセスを多方面より検証し、その性質の解明に着手したところである。句複合語の派生が統語部門・形態部門のどちらで行われるかを探求し、理論言語学における母語話者の直観による文法性の判断及びコーパスの研究手段としての妥当性を明らかにすることを目指すものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
収束の見えない新型コロナ感染状況により、ロンドンへの出張を断念せざるを得なかった。その他は、ほぼ計画通りに進んでいると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
先行研究の収集・分析、データの収集・分析及び研究打ち合わせを進めると共に、研究成果の取りまとめ及び公表に軸足を移す。 中高教員対象の学会セミナー(令和4年度に司会・講師を務める予定)等での発表によって、専門研究者に限らず、成果を社会に広く発信・還元する。論文執筆において、Robert Truswell 博士に原稿の校正及びデータの文法性の判断を依頼する。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染状況により、予定していた海外出張を中止した為。
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Research Products
(1 results)