2022 Fiscal Year Research-status Report
形態・統語のインターフェイスにおける句の語彙化ー語彙論の仮説の検証
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21K00591
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
濱松 純司 専修大学, 文学部, 教授 (20272445)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 複合語 / 語彙論の仮説 / 句の語彙化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は英語の複合語における句の語彙化の性質について、形態・統語のインターフェイスの観点から、理論・記述の両面において多角的に解明し、語彙論の仮説として未解決のまま残されている形態論の位置づけについて検証するものである。 研究期間の2年目となる令和4年度は、句の語彙化を研究対象として、語彙化のプロセスを英語を中心に他言語とも比較しながら、詳細に検討し、英語の史的発展において句複合語がいつ創発したのかを調査した。一方、理論言語学研究においては、従来、主に先行研究のデータや研究者自身の直観を基に研究が行われてきたが、先行研究において話者の直感に依拠したデータの文法性の判断について、コーパスからデータを収集し、得られたデータに照らしてその妥当性を検証した。 本研究の意義は、句複合語及び語彙化の性質を多角的に検証する過程で、形態・統語のインターフェイスを解明し、語彙論の仮説の妥当性を明らかにする点にある。更に、コーパス及び話者の直観の役割分担を明確にし、分析の基礎となるデータの質の向上に寄与する、理論的・実証的研究である点で重要であると言える。 令和4年度は、前年度の研究を継続する一方、研究成果の取りまとめ及び公表に軸足を移す方針であった。中高教員対象の学会セミナーでの発表(第18回英語語法文法セミナー、2022年8月、英語語法文法学会主催)によって、専門研究者に限らず、中学・高校の教員を主たる対象として、学生等を含め、本研究の成果の一端を社会に広く発信・還元した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国際情勢の影響等もあり、今年度も、海外渡航による研究打ち合わせが実現できなかった。一方で、電子コーパス等を活用することにより、研究の遅れを取り戻し、全体としてはおおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの作業を継続する一方、研究成果の取りまとめ及び公表に軸足を移す。研究成果は国内外の学会における研究発表に加え、学会機関誌及び国際ジャーナル等へ投稿する。昨年度に引き続き、専門研究者に限らず、成果を社会に広く発信・還元する。論文執筆において、Robert Truswell 博士に原稿の校正及びデータの文法性の判断を依頼する。
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Causes of Carryover |
国際情勢等の理由により、予定していた海外出張を中止した為。
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Research Products
(1 results)