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2022 Fiscal Year Research-status Report

評価をめぐるやりとりの分析ー英語母語話者と日本語母語話者の会話を資料としてー

Research Project

Project/Area Number 21K00658
Research InstitutionToyo University

Principal Investigator

山本 綾  東洋大学, ライフデザイン学部, 准教授 (10376999)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords英語 / 日本語 / 評価 / 会話 / 相互行為
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題では、日本語母語話者および英語母語話者による会話を資料として、物事や人物などについて評価を述べるやりとりに焦点をあて調査する。2年目にあたる2022年度は、主に次の3点に取り組んだ。
(1) 日本語母語話者間の会話の分析: 話し手が「~な人」「~する人」と自分自身についてカテゴリー化するふるまい(例.争い事、嫌いな人だけどね、私ね。)に着目し、「~な/する人」発話が誰によってどのような会話の流れの中でなされ、どう応答されるのかについて量的・質的分析を行った。資料は大規模・多世代会話コーパス『日本語日常会話コーパス』を用いた。得られた結果は学会において口頭発表した。
(2) 教科書の対話例の分析: 高等学校「英語」の検定教科書を収集し、登場人物たちによる対話の中から評価を述べるやりとりを抽出した。その特徴を実際の会話資料と対照しながら探った。得られた結果は2023年開催予定の学会に応募し、口頭発表に採択されている。
(3) 先行研究の検討: 前年度に日本語母語話者と英語母語話者の接触場面の会話を分析し、英語によるやりとりの途中で評価発話が断片的に日本語で挿入される現象を明らかにした。この結果をふまえ、code-switching、translanguagingに関する理論的・実証的研究を収集した。収集した文献を読み進める過程で日本語や英語の会話資料を収集・分析している研究者と意見交換を重ね、多くの示唆を得るとともに新たな共同研究の企画に協力した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究課題の計画当初は、調査協力者を募り対面で会話を行ってもらいその模様を収録することを企図していたが、2022年度は新型コロナウィルス感染予防のため収録を見送った。収録を行えない場合に備えてあらかじめ代替案を練っていたため、それに沿って円滑に研究を進めることができた。
具体的には、本研究課題開始以前に収録した日本語および英語の会話資料を用いて分析を進めるとともに、日本語の会話コーパスや英語の検定教科書を資料とした調査に着手した。コーパスを利用することによって世代や性差に関する量的分析ができ、教科書の対話文を見ることによって教室環境での指導をふまえた考察ができた。

Strategy for Future Research Activity

既に収集した会話資料、コーパス、検定教科書を用いて分析を進めていく。得られた成果は学会や投稿論文等で報告する。また、translanguagingと感情表現、自・他の評価とカテゴリー化表現などに焦点をあて、言語学と関連分野の先行研究を検討する。並行して、対面での会話収録の再開にむけて準備を進める。

Causes of Carryover

学会の多くがオンライン開催となったため、旅費を必要としなかった。また対面会話の収録を行わなかったため、謝金・人件費が当初計上した予算を下回った。未使用額は、会話収録を再開した際の謝金・人件費、収録用機器の更新にかかる物品費、既有の会話資料を保守・整備するための諸費用に充当する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 「私、○○な人だから」―会話における自己呈示―2022

    • Author(s)
      山本 綾
    • Organizer
      日本語用論学会第25回大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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