2022 Fiscal Year Research-status Report
小学校外国語活動・外国語科における個の言語発達を尊重した文字指導と評価
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21K00664
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
赤沢 真世 佛教大学, 教育学部, 准教授 (60508430)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小学校外国語 / 文字指導 / 評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、米国を中心とした英語の文字指導・評価についての調査である。文献調査として、 DI(DifferentiatedInstruction)における評価および指導の検討、RtI(教育的介入に対する反応)について資料に基づき、そこでの議論を検討した。また、これまで収集した資料をもとに現代アメリカにおける教科書会社によるReading Assessmentについて検討を行った。つまずき分析を行う教材等が一定見受けられるものの、児童の読み書きの力については量的な分析が多く、質的な分析を行い、指導に生かしていく詳細については学校現場や各教師にゆだねられている部分が多いことが見受けられた。 また、日本の小学校外国語教育を中心として文字指導と評価については、研究協力校において、子どもの読み書きのワークシートを収集し、授業観察を行うことを通して、児童の学びの実態を把握した。また担当教師への簡易なインタビューを行い、文字指導についての指導・評価についての実態を把握した。一般的な小学校現場では読むこと・書くことの指導は一定取り入れ始めているものの、そのつまずきを丁寧に把握し(評価し)指導に結び付けるための方略はまだ検討が必要な状況であることが見えてきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍において海外渡航の計画を勤務状況との兼ね合いでうまく進めることができず、アメリカや英語圏の学校現場において訪問調査を行うことができなかった(2023年度には行う予定である)。また、自身の体調不良により、学校現場での評価事例の収集・教師へのインタビューが計画どおりには進んでいない。2023年度に引き続き行い、最終的には評価事例集の作成を目指したい。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の計画として残されている米国訪問調査については、2023年9月にアメリカ(ハワイ州を予定。ニュージーランドと並び、個々の児童のつまずき分析を取り入れた指導を行っている)への訪問調査を予定している。そこで児童のつまずきの把握の工夫、丁寧な評価・指導の実態について調査し、教師へのインタビューを行う。 日本における小学校外国語教育の実態については、引き続き研究協力校(京都府、静岡県の小学校など)において実態把握・教師へのインタビューを行い、それらを反映した評価事例集を2023年度中に作成する。
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Causes of Carryover |
海外渡航、および国内での研究調査(遠方)での調査が行えなかったため。2023年度に計画しなおし、調査を進めていきたい。
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