2021 Fiscal Year Research-status Report
小学校英語教育におけるイントネーションの教育方法と教育効果に関する研究
Project/Area Number |
21K00672
|
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
湯澤 伸夫 宇都宮大学, 国際学部, 教授 (00220525)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Fraser Simon 広島大学, 外国語教育研究センター, 教授 (10403510)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 小学校英語教育 / 英語音声 / イントネーション / 音声分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
小学校英語検定教科書5年生用全7種類及び6年生用全7種類を,音声教材と指導書を含めて購入し,5年生用教科書に焦点を当て,そこで録音されている英語音声を,聴覚上の観点とpraatによる音響上の観点から,イントネーションを中心に分析した。それと同時に,指導書ではこうした英語音声をどのように指導するように述べているかを分析した。5年生用教科書の内,2冊の教科書(開隆堂のJunior Sunshine 5 と東京書籍のNew Horizon Elementary English Course 5)を比較対象として選択し,それぞれで使用されている音声特徴とその指導上の注意点を比較しながら行った分析結果を,An Analysis of Two English Textbooks for Elementary School in Japan: Focusing on Teaching Pronunciation.『宇都宮大学国際学部研究論集』2022 第53号,pp.103-116に,(1) 全体的特徴,(2) 音素,(3) 語彙と表現,(4) 句と複合語,(5) 連結音声,(6)イントネーション,(7) その他,に分類してまとめ,次の改訂で修正が期待される観点を提案した。イントネーションに関しては,特に複数の語彙を並列的に読む際に,教科書で説明されている方法でない方法も多く使用されているので,特に5年生の初期のレッスンではできる限り規範的なイントネーションの使用が望ましいことと,同様の時期にはできる限り頻度の高い下降調と上昇調の使用が望ましいことなどを提言した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
時間的理由から5年生教科書全7冊の音声分析が間に合わなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
5年生用の残りの教科書5冊と6年生用教科書全7冊の音声を聴覚上と音響上から分析する。そして,実際の教育現場でどのように教科書や教材が活用され,イントネーションを中心とした英語の音声教育が進められているかを分析する。
|
Causes of Carryover |
研究協力者の先生が研究遂行における事情により2022年度は研究費の使用を控えたため。
|
Research Products
(1 results)