2022 Fiscal Year Research-status Report
A study on the improvement in team teaching lessons: Through the analysis of English teachers' narratives
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21K00694
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
坂本 南美 同志社大学, グローバル地域文化学部, 准教授 (40804810)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 裕之 関西大学, 外国語学部, 教授 (80247759)
寺西 雅之 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (90321497)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 外国語教育 / ナラティブ / ALT / ティーム・ティーチング / 教師教育 / 教師の成長 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の実施2年目の実績成果を以下の2点にまとめる。 1)JTE及びALTへのインタビュー実施・分析 昨年度から実施してきた研究協力者の英語科ティーム・ティーチング授業参観及びAssistant Language Teacher (ALT)、Japanese teacher of English (JTE)、研究代表者によるインタビューの実施に加え、本年度はJETプログラムにより来日したALTへのインタビューも実施した。2021年10月に来日した複数のJET-ALTへそれぞれ2022年7~8月に一度、2023年2月~3月に一度と期間を空けて二度にわたってインタビューを行った。インタビューの内容として、ティーム・ティーチング授業における取組、教師の信念、英語教育の目標、生徒や同僚との関係性、日本での生活など、自身の取り組む英語授業や異文化における生活について焦点を当てた。ナラティブデータは、テキスト化し、随時分析を進め、研究成果としてまとめている。 2) ティーム・ティーチング授業分析に関する研究成果の公開・発信 中学校でのALTとJTEによるティーム・ティーチング授業及びインタビューの分析結果をまとめ、学会での発表、論文による公刊を行った。そこでは、インタビューを通したALTとJTEによる振り返りから、二者による協同的な語りが生成された様をナラティブデータをもとに説明した。また、研究者も含めた三者による多面的な視点も共有される中で、ティーム・ティーチング授業で営まれた営為の意味付けプロセスについても解説した。授業分析からは、ALTが授業への関与を深めていった様子を概念関係図及び教師たちのナラティブを用いて説明した。さらに学校教育現場においても、教員研修の機会に本研究成果をもとにした教師のナラティブを取り入れた授業研究アプローチを共有した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ALT・JTEへのインタビューがおおむね計画通りに進んだことで、当初の計画に沿って分析を随時進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、授業観察・ALT・JTEとのインタビューに加え、JET-ALTへの継続的なインタビューを実施することができた。今後の研究の推進方策として、(1)新しく来日したALTとJTEによるティーム・ティーチング授業観察およびインタビューの実施・分析を進め、(2)授業分析やナラティブ分析をの結果をまとめるとともに(3)3年間の研究成果を集約し、(4)教育現場も視野に入れながら広く研究成果の発信を行っていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の影響により一部の予定していたALTの来日時期がずれたことがあり、インタビューの次年度への繰り越しが発生した。また、予定していた研究大会参加の中止も影響している。次年度では延期となっているインタビューの実施・分析を進め、研究成果の発表を行っていく。
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