2022 Fiscal Year Research-status Report
中・高等学校での英語授業における「主体的・対話的で深い学び」に関する研究
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21K00709
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
宮迫 靖静 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (60713526)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 深い学び / 主体的な学び / 対話的な学び |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,中・高 等学校を中心とする英語授業における教師・生徒の「主体的・対話的で深い学び」の実態を調査し,「主体的・対話的な学び」が「深い学 び」に繋がる英語授業を提案する。 具体的な目的は,(1)「主体的・対話的で深い学び」の基盤となる理論的研究,及び 「主体的・対話的で深い学び」に関 連するアクティブラーニング(AL)等の実践・実証的 研究の概観,(2)中・高等学校等の英語授業における教師・生徒の「主体的・対話的で深い学び」に関する認識及び授業の実態調査,(3)調査に基づく英語授業における「主体的・対話的 で深い学び」の提案,(4)提案に基づく授業実施とその効果検証,の4つ である。 令和4年度には,次のように研究した。①「主体的・対話的で深い学び」のうち,英語授業での「対話的な学び」において重要である協同的な学びに関して,日本以外のTEFL(外国語としての英語)として英語を学んでいる国々の実態を論文にまとめて出版した。②英語授業での「主体的・対話的な学び」における実践であるスピーキング(やり取り)能力の育成に関する考察をまとめて論文として出版した。③「深い学び」と関連がある動機づけの発達モデル(SSMMD)の枠組みで,英語指導,学習者の認識,エンゲージメント,英語能力の関係に関して分析し,教師による自律性サポート及び指導の構造(structure)が有効であることを学会発表をした。④「深い学び」と関連がある自己調整力に関して,自己調整の社会認知的発達モデルに基づいて,自己調整力と英語能力を同時に育成する方法を考察し,学会発表した。⑤「深い学び」と関連がある自己調整学習とマインドセットに関して,大学生を対象に,調査をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究課題の文献概観に基づき大学生を対象にする調査は進んでいるが,コロナ禍の状況にあり,中・高校生を対象とする調査が始まっておらず,全体としては予定より少し遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
大学生を対象とする研究をもとに,中・高校生への指導への示唆を示すとともに,中・高校生を対象とする調査をし,外国語科における総合的な「主体的・対話的で深い学び」を思索していく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍にあって,学会等がオンライン実施になったため。
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