2023 Fiscal Year Research-status Report
小学校教員養成から教員研修へとつなげる小学校英語指導者育成プログラムの開発と検証
Project/Area Number |
21K00712
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Research Institution | Seigakuin University |
Principal Investigator |
東 仁美 聖学院大学, 人文学部, 教授 (40406541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 隆夫 聖学院大学, 人文学部, 特任教授 (10895957)
ROWLAND ROBERT 聖学院大学, 人文学部, 准教授 (20866842)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 教員養成 / 英語力 / 外国語(英語)コア・カリキュラム / 指導への不安 / 教育実習 / 初任者研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度から取り組んできた小学校教員養成課程の学生対象の英語授業力テストを改良し、子ども教育学科3年生を対象としてテストを実施した。テスト結果の分析から養成課程での指導に改善を加えてきた。授業力テストの結果分析については、7月に小学校英語教育学会全国大会で研究発表をした。 2022年度に視察した韓国教員養成大学の報告を7月の日本児童英語教育学会全国大会で発表した。2023年度は台湾教員養成大学、附属小学校・中学校の視察を行った。国立台中教育大学の授業見学、担当教員へのインタビューを通して、教員養成課程の学生の意識や英語力の高さ、充実したカリキュラムを確認することができた。東アジアの小学校教員養成課程における英語科指導法の比較については、2024年度に学会発表をする予定である。 教員養成課程での取り組みの1つとして、遠隔地の小学校との英語でのオンライン交流を行ったが、その報告を10月の日本児童英語教育学会秋季大会で行った。 2021年度、2022年度に引き続き、卒業予定者対象に着任前直前研修を実施し、指導法の授業内でなかなか取り組むことが難しいALTとのティーム・ティーチングについてワークショップ形式で研修を行った。4月から小学校教員として外国語教育に関わる卒業生にとってALTとの英語でのやり取りが大きな課題であることがわかった。 2023年度に予定していた卒業生の授業見学や他大学での教育実習指導の視察については、研究代表者の病気療養のため、1年延期することになった。2024年度には小学校教員養成課程での教育実習の指導に関する検証、小学校外国語教育における初任者研修の検証を行い、研究のまとめをしていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
小学校教員養成課程での英語授業力テストや東アジア諸国の小学校教員養成課程の視察は計画通り進めることができ、学会発表も年間3回行うことができた。 他大学の教育実習視察や卒業生の授業見学、初任者研修の検証については、2023年度中に予定通りに研究を進めることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
小学校教員養成課程の学生対象に3年間実施してきた英語授業力テストは、最終年度である2024年度に集大成となる学会発表、論文執筆を行う。 東アジアの小学校教員養成課程視察は、今年度タイの視察を計画している。小学校英語教育が充実している韓国・台湾・タイの教員養成課程の視察を通して、日本の教員養成で得られる示唆をまとめ、学会発表・論文執筆を行う。 他大学の教育実習を視察して、勤務校での教育実習の事前事後指導の改善を試みる。また、初任者研修の実態を調査することを通して、教員養成から教員研修につながる指導者育成のプログラムを構築する。 研究最終年度にあたるため、研究の総括として11月にシンポジウムを開催し、一般に公開する予定である。
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Causes of Carryover |
研究計画で2023年度に予定していた熊本大学附属小学校への教育実習視察が中止となったため、65,228円が次年度使用額となった。2024年度は他大学の教育実習視察を実施する予定である。
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