2021 Fiscal Year Research-status Report
Building an online platform to support Virtual Exchanges in Korean language classes
Project/Area Number |
21K00713
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
OHE HyeーGyeong 国際基督教大学, 教養学部, 課程准教授 (80552372)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 韓国語教育 / Virtual Exchange / COIL / 異文化間コミュニケーション / オンラインプラットフォーム開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中等・高等教育の韓国語教室におけるVEの教授的実践の可能性を探ることをその目的としている。そのために、教師が実際にVEを行うために必要な情報や知識、トレーニングなどをワークショップを通して提供し、中等・高等教育の現場で韓国語教育に携わっている教師のVEに対する認識を高めること、VEを希望する教師間に交流の場を設け、VEに向けて適切な交流先を見つけるよう支援すること、これらを効果的に行うツールとして、日本人韓国語学習者のVEを支援するオンライン・コミュニティ(online platform)を開発・構築し、日本の韓国語教育におけるVEの実践と普及、活性化を図ることを念頭に置いて研究を行っている。この目的に沿って、今年は日本の韓国語教師を対象にワークショップを行い、実際韓国語教室で行われているVEの実践例をラウンドテーブルの形で現場の教師らと共有することで、VEに対する教師の認識を高めることに貢献した。なお、質疑応答の時間を通して、実際VEを授業内に導入しようとしている教師に実質的な手助けを行った。そのほか、より様々な形のVEを実践するためには何が必要なのか、どのような手助けが必要なのかという問いに基づいて、11月には韓国の極東大学校(FEU)と「稲妻*」スタイルのVEを行い、その実践について学会での報告も行っている。なお、日本内でVEの実践をより広げたいと考えている研究者らと「バーチャルでつながる国際間交流協同学習の実践~CONNECT, COMMUNICATE, COLLABORATE~」第2回 研究会を行い、VEの今後の方向に向けて真摯に討論する時間を設けた。
*急に何かが起こることを意味する韓国語「bungae」の直訳である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究課題の目的に沿って、本年度は日本の中等・高等教育で韓国語を教える教師を中心に、VEに対するニーズ調査及び分析を行い、第1回目のワークショップの実施を計画していた。しかし、ニーズ調査を行う中で、韓国側の回答率が極めて低かった。交流パートナーである韓国側の回答率を高めることに加え、韓国側の研究者・教師らのVEに対する関心・認識を高めるためには、韓国の学会を中心に働きかけた方がよいと思い、春休みの3月に韓国における日本語・日本文化関連の学会で会長を務めている研究者らを訪ねインタビューし、協力を求めた。VEの認識を高めながら現場で韓国語教育を担当する教師をトレーニングするためのワークショップでは、37名の教師らが参加し、VEの理論と実践例を共有する時間となった。なお、日本の韓国語教室でVEの実践をより広げるためには、より様々なスタイルのVEモデルを構築することが必要であるという認識の下で、このテーマに興味を示した研究者らと「バーチャルでつながる国際間交流協同学習の実践~CONNECT, COMMUNICATE, COLLABORATE~」第2回 研究会を行い、VEの実践に加え今後の方向に向けて真摯に討論する時間を設けた。
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Strategy for Future Research Activity |
韓国の韓国語教育・日本語教育に携わっている研究者・教員らを中心に、VEの実践と活性化に向けてのニーズ調査及び分析を行う。なお、日本の韓国語教育従事者を対象に実施したニーズ調査を分析し、学会発表は論文として公開する。そのほか、2021年度に続き、2022年度には第3回目の「バーチャルでつながる国際間交流協同学習の実践~CONNECT, COMMUNICATE, COLLABORATE~」ワークショップを実施する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、2021年度は韓国への渡航が難しく、年度末まで出張に行くことができなかったため残額が生じた。 2022年度は、可能な限り国内外の出張や調査を進めるため、その際の出張旅費や書籍等の購入費として使用する。そのほか、国内外の研究者らを招いた第3回目のワークショップを開く予定となっており、そのための費用が必要である。
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