2023 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21K00716
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
佐藤 研仁 東京電機大学, 工学部, 講師 (60835924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相澤 一美 東京電機大学, 工学部, 教授 (00222448)
磯 達夫 東京電機大学, 工学部, 教授 (40438916)
ナダスティ ポール 東京電機大学, 未来科学部, 准教授 (60807303)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 語彙テスト / 語彙知識 / 多義語 / 項目応答理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
第二言語習得における語彙習得の発達プロセスは、まだ明確なモデル化がなされていない。語彙知識を多面的に調査した先行研究はあるものの、語彙知識にまつわる各知識要素がお互いどのように関わっているのか、そしてそれぞれの知識要素はどのような順序で習得されるのかについてはあまり一貫した研究結果が得られていない。 本研究では、日本人英語学習者を対象とした語彙知識を多面的に測定するテストを開発し、語彙知識の発達プロセス解明を図ることを目的としている。 令和3年度に行った予備調査により、「日本人英語学習者が必ずしも英語圏における最頻の意味を最初に獲得しているわけではない」ということがわかった。また、語が持つ複数の意味がそれぞれどのように受容認識レベル(獲得の最初のステップとして想定)から発表再生レベル(獲得の最終ステップとして想定)まで発達していくのか調べるため、各意味の 獲得段階の比較ができるように、それぞれの語の最初に獲得される意味を明らかにしておく必要が出てきた。 そこで、令和4年度は、日本人英語学習者は英語基本語彙の多義語の意味をどのような順序で獲得しているのかを調べるために、テスト項目を再度編集した。項目の再検討の際は、以下の点に留意した。1. 目標語の持つ意味のうち、複数の意味が正解になりうる文脈は避ける。2. 目標語のみだと日本語にしにくいものは 避ける。3. 文脈の語は全て新JACET8000の2000位以内の語(固有名詞を除く)。4. 文脈の語数は12語を限度とし、同じ単語の項目では語数を可能な限り揃える。5. 目標語の意味の推測が文脈によって容易になりすぎない。プロジェクトメンバーで各項目を検討を複数回行い、最終的には新しい語・文脈を含め、117項目 作成した。新しいテスト項目は令和5年度に実施を行い、各項目の妥当性を検証した。
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