2022 Fiscal Year Research-status Report
Action-Oriented Approach to L2 Grammar Instruction: Canonical Constructions Instruction Lists Refinement
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21K00720
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
能登原 祥之 同志社大学, 文学部, 教授 (70300613)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 典型的な構文 / 時制・相・モダリティ / 間接発話行為 / モダリティ表現 / コロストラクション分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目の2022年度は、典型的な構文内外の言語特徴と間接発話行為との関係について、最新の英語母語話者話し言葉コーパスのデータを利用し、最新の研究手法を通してより精緻な記述を続けて行った。上記の作業と同時に、関連の国際学会にオンラインと対面双方で随時参加しながら視野を広げ、最新の言語学・計算言語学・応用言語学の理論や実証研究およびその研究手法を確認し本研究の位置付けや方向性を整理していった(計算言語学会国際大会 (Dublin, Ireland)、国際現代中世英語コンピュータアーカイブ学会 (Cambridge, UK)、メタファー研究・応用研究国際大会 (Bialystok, Poland)、関連性理論研究者ネットワーク研究会 (Dublin, Ireland)、構文文法と文脈研究会 (Paris, France)、自然言語意味論の論理と工学 (東京)、英国応用言語学会コーパス研究部会 (Leeds, UK)、文法教育研究国際大会 (Valencia, Spain)、ジョージタウン大学ラウンドテーブル (Washington, D.C., USA)、言語処理学会 (沖縄))。特に2022年度後半からは、British Library (London, UK)にて、関連の文献研究を歴史的なものから最新のものまで幅広く集め、通時的にも本研究の意義や位置付けを再整理することができた。また、ロンドン大学 (UCL) (London, UK)にて、現代英文法論やコーパス言語学の基礎的な専門知識や研究手法を学ぶ機会にも恵まれ、コーパス語用論専門の先生からも基礎的な研究姿勢や研究手法について直接ご助言いただくこともできた (Cambridge, UK) 。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
歴史的なものから最新のものまで関連の文献を幅広く読み、国際学会を通して最新の言語学・計算言語学・応用言語学の理論や実証研究およびその研究手法を確認することができ、さらに、世界で活躍中の専門家の先生よりご助言をいただけたことで、本研究の学術的背景となる研究分野を丁寧に整理でき今後の研究の方向性も整理できたこと。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、2022年度に整理した学術的背景や研究手法の限界をふまえ、本研究が注目する言語現象をより精緻に適切に記述していく。その上で、今までデータに基づき整理してきた構文指導リストを教育的視点から再度整理し直した上で、具体的な文法指導法を提案する予定にしている。
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Causes of Carryover |
本研究に関連する最新の文献(現代英文法論、計算言語学、構文文法論、認知語用論、コーパス語用論、第二言語語用論、文法指導法)が2023年度以降に新規で出版・公表されそれらを入手するために必要であることと、2023年度に開催される関連の国際学会に参加し知見を深める必要があること、の2点が主な理由となる。
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Research Products
(2 results)