2023 Fiscal Year Research-status Report
A sociolinguistic study of the planned language promotion movement in Japan in the first half of the 20th century
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21K00724
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Research Institution | Tsuyama National College of Technology |
Principal Investigator |
角谷 英則 津山工業高等専門学校, 総合理工学科, 准教授 (90342550)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | エスペラント / 言語権 / コミュニケーション権 / ファシズム / エスペラント運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、言語政策学会(6月、麗澤大学)、多言語社会研究会(6月、東京大学東洋文化研究所)、日本エスペラント協会研究報告会(7月、京都大学人文科学研究所)、情報保障研究会/節英研究会(9月、上智大学)、名古屋エスペラントセンター図書室(9月)、社会言語学研究会(12月、大阪大学)、名古屋エスペラントセンター図書室(1月)、情報保障研究会(3月)に参加・訪問することによって、研究報告および資料収集、関連研究者との意見交換を実施した。本年度、とくに焦点としたのは、1930年代から40年代の日本におけるエスペラント運動の内部及び周辺において、言語民主主義的思想から乖離し、ファシズムへの順応と戦争協力へという流れができていく過程での、日本エスペラント学会を中心的舞台とした言説状況の変化をあとづけるための資料の網羅的収集と、その主要なアクターのプロソポグラフィカルな見取り図を作成することであったが、その端緒をえることができた。とくに、標準的はローマ字を使用していないさまざまな言語をローマ字化することによって、情報の受信・発信能力に由来するコミュニケーション上の格差を極小化し、並行してそれぞれの言語話者間の国際的コミュニケーションにおいては、計画言語エスペラントをもちいることによって国際的な文字・言語運動の連帯めざした、斎藤秀一に関する情報は、ほぼ網羅することができた。その成果は2024年度に公刊する計画予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍のため、研究期間初年度において、所属研究期間により活動制限がかけれらたが、その影響が継続している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に沿ってすすめる。
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Causes of Carryover |
コロナの影響により、年単位でうしろに計画の執行がずれこんでいるため。次年度使用額は2024年度の調査および研究成果報告に充当する計画である。
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