2021 Fiscal Year Research-status Report
Current situation of extracurricular English learning support at universities in Hong Kong and Thailand, and its application to EFL education at Japanese universities
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21K00753
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
江藤 裕之 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (70420700)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 英語教育 / 課外学習支援 / アジアの英語教育 / ICTと英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、Keith Tong教授(香港科技大学から国立屏東大学[台湾]に移籍)、及びPatcharaporn Kaewkitsadang准教授(タマサート大学)らと連絡をとりつつ、香港、及びタイの大学における、大学レベルの外国語・第二言語としての英語教育における特色ある取り組み、授業外英語学習支援についての情報収集を継続して行った。 具体的には、香港理工大学、香港科技大学、タマサート大学が提供している授業外英語学習支援に関するウエブサイトの内容分析と評価、またそこから見えてくる各大学の英語教育の実態の調査を継続して行った。 その過程でヒントを得て、翻訳ソフトを使用した英語ライティング指導法についての考察を発表した(「翻訳ソフトによる逆翻訳を用いた英語ライティング指導の可能性―英語の自学自習支援の一手段として―」東北大学高度教養教育・学生支援機構紀要、8: 235-247)。また、2022年2月5日に、研究協力者のひとりであるKeith Tong教授にAll’s forgiven”: Re-thinking TESOL Methodologies in Higher Education in Asiaというテーマで、オンラインワークショップでの講演を行っていただき、アジア地域の高等教育機関における第二言語としての英語教育についての最新の情報を参加の英語担当教員、及び大学院生と共有し、考えられる問題点を議論した。本ワークショップは当初の計画にはなかったが、東北大学大学院国際文化研究科附属言語脳認知総合科学研究センターとの共催で実現した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた本年度の調査実施内容のうち、利用する学生へのヒアリングが実施できなかった。その理由として。コロナ禍の影響で、対象の大学でも遠隔授業が実施されており、当該施設が閉鎖されていたり、また十分な利用実績がなかったことが挙げられる。この点については、現地調査まで待つか、あるいはアンケート調査を行うか検討する。 また、研究協力者に関する異動などもあったため、調査が予定通り進まないこともあった。当初、研究協力を依頼していたBruce Morrison教授は香港理工大学を定年退職されたため、後任の方との連絡を取っている。その一方で、香港大学のDereck H. L. Chan准教授から新規に本研究への協力が得られることとなった。今後は、チュラロンコン大学の授業外英語学習支援担当部署と連絡を取る予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、現地施設での調査、協力校とのワークショップの実施、また、最終年度は、調査した大学の担当者を招聘して国際シンポジウムの開催を検討しているが、これらはすべて今後の世界的なコロナ禍の収束状況に左右される。現時点では、特に欧米では、規制も解除されつつあるので楽観視しているが、2022年度の現地調査が難しい場合は、遠隔での調査、ヒアリング、ワークショップを継続し、2023年度(最終年度)のシンポジウムの直前に現地調査を行うことも考えている。
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