2023 Fiscal Year Research-status Report
An empirical study of vowel instruction for intelligible and comprehensible English pronunciation
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21K00770
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Research Institution | University of the Sacred Heart |
Principal Investigator |
杉本 淳子 聖心女子大学, 現代教養学部, 准教授 (70407617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 洋子 東京海洋大学, 海洋工学部, 教授 (50313383)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 発音指導 / 母音 / intelligibility / comprehensibility / 英語音声学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、次に述べる3件を中心に取り組んだ:①日本語母語話者を聞き手とした、英語中母音・低母音の聴取実験を実施した。実験は、とくに日本語母語話者にとって区別の難しい6つの英語母音(TRAP, STRUT, LOT, THOUGHT, NURSE, START)に焦点をあて、日本語母語話者に共通して見られる英語母音の混同の傾向および学習者個別の特徴を明らかにすること、また、聞き取りへの話者や音声環境の影響を探ることを目的としてデザインした。データ収集を終えたあとで、結果の分析を進めた。②海事英語の研究の一環として、航海士を目指す日本語を母語とする大学生の発音するStandard Marine Communication Phrases(船内及び船舶間のコミュニケーションで使用されるフレーズ集)を英語母語話者に聞いてもらい「明瞭度」(intelligibility)と「わかりやすさ」(comprehensibility)を測定する聴取実験を行った。「明瞭度」と「わかりやすさ」それぞれの研究成果をまとめ、学会発表を行った。単語レベルの「明瞭度」と「わかりやすさ」という2つの指標の測定を行ったという点において、おおいに本課題の参考になった。③分節音と超分節的要素の両方を対象とした音声指導の教材を作成した。内容としては、対象とする音声項目を明確化し教員が主導するcontrolled activitiesと、学生中心のコミュにカティブなfree activies、そしてこの2つの中間のguided activitiesの3種を含めた。とくに母音の練習は母音の聴取実験対象者の指導にも活用した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
母音聴取実験の実施において、十分なデータを得るために時間をかけたため。
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Strategy for Future Research Activity |
聴取実験データの分析は一通り終え、結果をまとめている。共同研究者とミーティングをし、研究成果発表のスケジュールを早めに決定する。
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Causes of Carryover |
十分な実験データを収集することを重視し、実施計画が予定よりもやや遅れたため。結果分析を進め、成果発表を2024年度に行う。
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