2022 Fiscal Year Research-status Report
Integration of Practical English and Physical Education
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21K00783
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
下永田 修二 千葉大学, 教育学部, 准教授 (40279295)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | CLIL / スポーツ / 英語教育 / インターンシップ / 体育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、大学の体育・スポーツにおける英語でのスポーツ実践が学生の英語に関する意識・コミュニケーション能力、および体育に関する意識・身体能力に与える影響を検討することを目的としている。2022年度は、2019年度と2021年度に総合大学全学共通科目として開講されているスポーツ・健康科目を受講している学生のうち協力の得られた学生を対象として、英語およびスポーツに関する嗜好度、有能感、英語によるスポーツ実技授業受講希望に関する調査を行った結果について検討した。その結果、スポーツ・英語ともに有能感よりも嗜好度が英語によるスポーツ実技授業を希望する要因として大きいことが示された。学生の所属する課外活動別の比較では、スポーツの嗜好度・有能感および英語の嗜好度については所属別に有意差がみられたが、英語によるスポーツ実技授業受講希望においては所属別に有意差はみられなかった。また、全学的な全員留学プログラムを導入する前後で有意差がみられ、留学プログラム導入後の学生は英語によるスポーツ実技授業に対する意欲が高い傾向が示された。 また、英語によるスポーツ実践・調査を継続して行なっている。今年度は昨年度同様、留学生が英語で主導して行うレクリエーションに関する授業実践を行い、その結果について分析を進めている。これまでいくつかの実技種目の実践を行なってきたが、種目により英語の使用頻度、運動量との間に特性が見られており、今後、分析を行なっていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、1体育・スポーツ活動に外国語教育を導入する可能性を探ること、2国内における英語を活用した体育・スポーツ実践における英語力、身体能力、技能に与える影響の検証、3海外教育インターンシップにおける英語による体育・スポーツ実践の効果検証の3つの課題に取り組んでいる。 2021年度、2022年度前半は、海外渡航の制限等が設けられていたため、1、2の研究課題を中心に研究を進めた。データ収集を行い、分析を進め、英語の嗜好度が高い 学生が英語における体育・スポーツ活動に興味を持っている傾向がみられ、論文としてまとめ投稿を行った。これからか、スポーツ・英語の嗜好との関係性が高い傾向がみられている。この調査については今後も継続して実施をしていき、継続して研究発表、論文としてまとめていく予定である。 3の課外教育インターンシップにおける英語による体育・スポーツ実践については、ここ2年、COVID19の影響で調査ができていないが、以前の調査データをもとに分析を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、概ね順調に研修を進めており、今後も当初計画をしていた通り、研究を進めていく。 また、今後は、海外渡航が再開される見通しのため、海外における体育・スポーツ実技における調査も進めていく。
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Causes of Carryover |
2022年度はコロナの影響で海外での活動を実施することができなかったため旅費として計上していた部分が次年度使用額として生じた。2023年度はコロナからの回復傾向にあるため、海外での調査研究を進めていく予定でおり、この旅費等に使用していく
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