2021 Fiscal Year Research-status Report
社会的コンテクストの視点からの大学英語ライティング・タスク開発とオンライン提供
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21K00793
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
山西 博之 中央大学, 理工学部, 教授 (30452684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久留 友紀子 愛知医科大学, 公私立大学の部局等, 客員研究員 (00465543)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ライティング / タスク / 社会的コンテクスト / 大学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題『社会的コンテクストの視点からの大学英語ライティング・タスク開発とオンライン提供』は、様々な学部等に所属する学習者が一つの教室内に混在するという多様性のある大学英語教育でのライティング指導に新たな展開をもたらすことを目的とする。具体的には、「社会的コンテクスト」という理論的視点を設定した上で、社会的コンテクストへの気づきを促すタスク群の開発およびタスク群と指導方法の体系化と教材化を進める。併せて、教材をオンラインで提供することで、得られた知見の社会への還元を目指す。初年度の2021年度は、以下の研究1および2を行った。
研究1. 「社会的コンテクストの視点からの大学英語ライティング教育の目的論の整理(2021年度前半): まずは、特に社会的コンテクストの役割に着目した文献研究を実施することで、大学英語ライティング教育の目的論という観点からの、より精緻な理論的な整理を行う。この作業は研究代表者(山西)と研究分担者(久留)がそれぞれ担当し、協議に基づいた整理を図った。 研究2. 「社会的コンテクストへの気づきを促すタスク群の開発」(2021年度後半-2022年度前半):研究1に 続いて、具体的なタスク開発を進めた。このタスク開発の際には、「なぜ書くのか」(Why)→「どのように書くのか」(How)→「何を書くのか」(What)という段階的な問いかけを、ヒントを与えつつ学習者自身に行わせることで、自ら適切な社会的コンテクストへの気づきを得ることを補助することを目指す。これを、様々なトピック等に適用できるように幅広く揃えていく。この作業も研究代表者・分担者が協議の上、実際に授業実践を行う中で進めた(2022年度前半も継続)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた通り、以下の研究1および2を遂行した。 研究1. 「社会的コンテクストの視点からの大学英語ライティング教育の目的論の整理(2021年度前半) 研究2. 「社会的コンテクストへの気づきを促すタスク群の開発」(2021年度後半-2022年度前半)
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に基づきつつも、授業実践環境がオンライン中心から対面中心に変わったことから、その変化も踏まえながら代表者・分担者の協議のもと研究を推進していく。
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Causes of Carryover |
当初の計画では、2021年度中の新型コロナウイルス感染症の蔓延状況次第では対面での学会参加や代表者・分担者の対面での研究打ち合わせを想定していたが、実際には国内外の学会は原則としてオンライン開催が続き、研究打ち合わせもオンラインで実施された。その分の旅費等が未使用額として発生した。この分は、2022年度以降に旅費等として使用するか、他の費目にて適切に使用するかを再度検討する。
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