2021 Fiscal Year Research-status Report
効率的な英語語彙学習を促す理論的枠組み・要因の探索と実践
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21K00804
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Research Institution | Kobe City College of Technology |
Principal Investigator |
南 侑樹 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (60845650)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 語彙学習 / 語彙指導 / 関与負荷 / 第二言語語彙習得 / 英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,① 語彙学習を促す枠組みは何かを明らかにし,② 語彙学習を促す要因を明らかにすることを目的としている。第二言語語彙習得の研究においては,二つの枠組み,Involvement Load Hypothesis (Laufer & Hulstijn, 2001)とTechnique Feature Analysis (Nation & Webb, 2016)が語彙学習を考える上で有効なガイドラインとして提案されている。 2021年度はこの二つの枠組みに関する文献調査を行った。文献調査では,Involvement Load Hypothesisを援用した実験が数多く行われており,それを統合したメタ分析も行われているが,Involvement Load HypothesisとTechnique Feature Analysisこの二つの枠組みを比較した研究はなく,特に日本の英語教育の文脈ではなされていないことがわかった。また,語彙学習を促す要因,例えば思い出すことや自分で文章を作って覚えることといった要因間を比較した実験がInvolvement Load Hypothesisを対象とした研究では存在するが,Technique Feature Analysisにおいては存在しないことがわかった。 なお,2021年度当初は以上の文献調査から,二つの枠組みを比較した教室における実験を行う予定であった。しかしながら,新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い,教室環境で紙ベースの実験を行う事が困難となってしまったために,実施を見送ることにした。2022年度においては,一つのInvolvement Load HypothesisとTechnique Feature Analsysisを比較した実験を行い,その実験結果を学会で報告し論文化していく計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は,理論と実践をつなぐための研究であるため,実験室で行う実験ではなく,教室環境における実験実施が必要である。しかしながら,新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い,授業形態が遠隔へ切り替わったため,2021年度は対面での実験実施が困難であった。今後,実験を2022年度に実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の通り,教室環境で実験を行うことを前提としているため,新型コロナウイルス感染症の感染状況が落ち着いた状態で実験を実施する事が望まれる。しかし感染状況が拡大した場合に備えて,個別でも対応ができるような実験計画も同様に立てていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行により,学会が対面ではなくオンラインで実施され,渡航にかかる経費がかからなかったため。
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Research Products
(1 results)