2022 Fiscal Year Research-status Report
学徒出陣兵の記憶および記録の「継承」のための実践的研究
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21K00811
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
新井 勝紘 専修大学, その他部局等, 参与 (40222707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬戸口 龍一 専修大学, その他部局等, 室長 (30645916)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 大学史 / オーラルヒストリー / 戦争史 / 日本近現代史 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度についても、令和3年度と同様に、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、国内における移動が制限されたこと、そして聞き取り対象者である戦争体験者がご高齢であることを鑑み、感染症拡大予防の観点から、聞き取り調査を予定通りに行うことができなかった。実績としては記憶の継承を目的として専修大学出身の戦争体験者2名に対する聞き取り調査を行い、継承した記憶をどのように後世に伝えていくべきかを調査するために、長野県伊那市・飯田市周辺の戦争遺跡および戦争関係展示施設の視察を行った。特に聞き取り調査については、NHKの取材と連携した形で行い、その成果の一部は、NHKスペシャル「そして、学徒は戦場へ」(2022年8月8日放送)として放送された。また、令和5年度にアンケート調査を行うべく、専修大学および法政大学を卒業(中退も含む)した戦争体験者のリスト化を行った。そのほか国立国会図書館や靖國偕行文庫などの東京都内の資料保存機関において、学徒出陣兵の記憶や記録に関する文献調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、戦争体験者への聞き取り調査を行うことができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、新型コロナウイルス感染症による規制が解除されていることもあり、当初の研究目的および研究計画を遂行できるよう、全国各地にお住まいの戦争体験者に対するアンケートと聞き取り調査を進めていく予定である。また、研究遂行のため研究期間の最終年度の延長も予定している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行のため、予定していた各地域における戦争体験者の聞き取り調査を行うことができなかったため。
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