2024 Fiscal Year Annual Research Report
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21K00854
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| Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
大知 徳子 県立広島大学, 公私立大学の部局等(広島キャンパス), 講師 (50549243)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 博之 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (30268669)
秋山 伸隆 県立広島大学, 人間文化学部, 名誉教授 (60142337)
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| Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 厳島神社 / 大願寺 / 近世文書 / 宮島 |
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、宮島に伝来する文書のうち、これまで活字化されていなかった近世文書について調査し、目録を作成して分析することにより、近世における厳島神社や大願寺の継承と変質を明らかにしようとするものである。 研究の最終年度となった令和6年度は、本研究の調査対象とする「野坂文書」及び「大願寺文書」(近世)の目録を完成させた。また、「大願寺文書」については、撮影した写真データを元に、近世文書の中から当該研究に直接関係する文書を選別し、厳島社の神事祭礼、寺社造営のための勧進、修理造営に係る文書は大知、政治史に係る文書は研究分担者である秋山伸隆氏、経済史に係る文書は同じく研究分担者である本多博之氏とともに翻刻作業を進めた。 「大願寺文書」には近世における厳島の社寺や堂塔の修繕や造営の手続きに関する文書が伝存している。このため、「大願寺文書」(近世)のうち江戸幕府の寺社奉行や広島藩の宮島奉行との交渉に関する文書や、大願寺の「本願」としての活動を示す事例として経堂(現在の豊国神社、通称千畳閣)の修繕に関連する文書については、所蔵者の承諾を得た上で成果報告書を作成した。 例えば、延享3年(1746)、大願寺は宮島奉行の伴惣兵衛を介して広島藩に経堂修理のための「勧化」を願い出たことを明らかにした。経堂は経年劣化により「大破」に及んでいたが、藩の財政難により資金調達の目途が立たなかった。このため大願寺は自らの「働を以テ」「勧化」を行うこととしたのである。 延享3年(1746)~延享4年(1747)、大願寺は宮島奉行の伴惣兵衛を介して、経堂修復のため、広島藩の領内で勧化を行うことを許可を得た。さらに、勧化の「仕形」(勧化の手段)について宮島奉行と協議した上で、領内における勧化を行い、さらに厳島の市立あわせて勧化場を設置した。また、富鬮興行の収益によっても修繕費用を調達したことを明らかにした。
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