2023 Fiscal Year Research-status Report
近世大名家伝来コレクションの基礎的研究―松浦家コレクションの分析を通じて―
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21K00865
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Research Institution | Kyushu National Museum |
Principal Investigator |
松浦 晃佑 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部文化財課, 研究員 (40774807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
一瀬 智 福岡県立アジア文化交流センター, その他部局等, 主任研究員 (20543698)
瓜生 翠 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部博物館科学課, アソシエイトフェロー (90871517)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 松浦家 / 平戸藩 / 大名家 / コレクション |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、前年度に引き続き、松浦家コレクションを引き継いだ、長崎県平戸市の松浦史料博物館において資料調査を行った(2023年5月17日~5月19日、2023年7月26日・7月27日、2023年8月30日~9月1日、2023年11月14日~11月16日、2024年1月23日~1月25日)。「什器類」(松浦史料博物館の分類。松浦家家宝や書画、調度品、武具、収集品類等が対象。)を中心に調査を行い、データベース化を進めた。前年度に引き続き、2023年度においても、松浦史料博物館編『什器類目録』(1962年)での記載漏れやミスなどを修正すべく、法量や員数などの必要情報を追加し、現状を記録するために写真撮影を行い、データを蓄積した。併せて、松浦家コレクションの伝来の経緯等を、箱書きや関連史料などから追跡し、データベースにその情報を追加した。 また、松浦史料博物館での調査だけでなく、かつて松浦家コレクションの一部であった文化財(昭和年間に売却され、現在は他機関が所蔵する)についても調査を行った(2024年2月16日、東京国立博物館)。 本研究のメンバー及び共同で調査を行った研究者とで、2023年5月24日、九州国立博物館において、研究成果報告会を開催し、5つの研究報告を得た。本研究代表者(松浦)は、本報告をもとにした論文(松浦晃佑「好古社と松浦詮」)を発表することもできた。2023年度の研究成果に関する報告会を2024年度の前半に開催する予定であるほか、本研究代表者(松浦)が論文を投稿する予定である。 文化庁、長崎県、平戸市、松浦史料博物館が行う古文書類の調査事業が2023年度に開始し、本研究との連携を図っていくこととなる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は予定通り資料調査を行うことができた。 研究成果報告会では、本研究メンバーのみならず、調査に参加する研究者らの研究知見を得ることができた。また、明治期の松浦伯爵家における松浦家コレクションに関する論文(松浦晃佑「好古社と松浦詮」)を発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、松浦史料博物館や他機関での資料調査を行い、基本データ、伝来の情報を蓄積する。2024年度前半に開催予定の研究成果報告会での報告をもとに、論文を投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
本研究メンバー及び共同調査を希望する研究者の参加のため、旅費を確保していたが、予定通りに調査に参加できないこともあり、計画していた支出ができなかった。次年度使用額と2024年度助成金は併せて、2024年度の調査における旅費に充てる予定である。
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