2021 Fiscal Year Research-status Report
A preliminary survey of the early modern history of South Asia through Portuguese sources
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21K00908
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
真下 裕之 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (70303899)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 南アジア / ポルトガル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、近世南アジア史の現地語資料から得られる歴史情報の多角的な意味づけに資するという観点から、ポルトガル関係資料を体系的に利用するための基礎を構築することである。本研究の対象は、ポルトガル王国インド領にかかるポルトガル語の記録文書・編纂資料群、およびポルトガル国王の布教保護権のもと南アジアで行われたカトリック宣教にかかるポルトガル語・スペイン語・ラテン語・イタリア語の記録文書・編纂資料群の二つである。いずれについても公刊・未公刊の資料群から、16世紀以降18世紀初頭までにわたる近世南アジアの現地語資料との対照に資するものを体系的・網羅的に整理する。ポルトガル関係資料の全体像を把握することで、その史料論を確立し、近世南アジア史の現地語資料に対する有意の参考系たるべき資料群としての基礎を構築する。 2021年度においてはまず、図書として刊行されている南アジア史・ポルトガル関係の一次資料と二次資料の購入を開始して、研究の初動に資する基礎資料を整備した(設備備品費)。併せて電子媒体の二次資料も整備した(その他)。また研究代表者のもとに整備済みのマイクロフィルムや状態の悪い版本などをデジタルスキャンに付して整理した(その他)。電子データ化済の資料は、精密な閲読の前提とするべく、その内容に応じて、テキストデータ化、インデクスあるいはタグ付加などの整理・入力をアルバイトに行わせた(謝金)。本年度は、在リスボン(ポルトガル)のトッレ・ド・トンボ国立文書館、アジュダ博物館、海外史文書館の所蔵資料の実地調査に赴く予定だったが、感染症の状況によりこれは来年度以降に延期し、上記の図書資料や資料の電子化、データ整理等の作業に注力して、研究を進展させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
所期の初動の作業にはおおむね着手でき、資料の整備が進展したため。本年度は、在リスボン(ポルトガル)のトッレ・ド・トンボ国立文書館、アジュダ博物館、海外史文書館の所蔵資料の実地調査に赴く予定だったが、感染症の状況によりこれは来年度以降に延期し、上記の図書資料や資料の電子化、データ整理等の作業に注力して、研究を進展させた。
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Strategy for Future Research Activity |
おおむね当初の計画通りに研究を進める予定である。ただし本年度延期した海外調査、次年度に予定している海外調査については、感染症の状況を見極めつつ、オンラインの電子資料や国内の所蔵資料を優先的に調査することで代替するなど、機動的な対応策を用意してある。
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Causes of Carryover |
本年度に予定していた外国調査を、感染症の状況に鑑みて、延期したため、次年度使用額が生じた。次年度はこの外国調査を実施することで、当該助成金を使用する計画である。
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