2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development and field examinations of the photogrammetry-scanning device for small size ROVs
Project/Area Number |
21K00991
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山舩 晃太郎 九州大学, 比較社会文化研究院, 共同研究者 (60899516)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅 浩伸 九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (20294390)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 水中考古学 / 水中戦争遺跡 / サイパン / フォトグラメトリ / 水中ドローン / ROV / 水中フォトグラメトリ / 戦争遺跡 |
Outline of Annual Research Achievements |
発表した(1)北マリアナ諸島サイパン島に沈む水中戦争遺跡の3Dモデル作成 2023年5月2日から5月11日にかけて10日間、北マリアナ諸島サイパン島にて、米国のEast Carolina University と サイパン島のHistoric Preservation Office と共同で、サイパン島西側に沈む水中戦争遺跡の調査を行った。この調査に参加した、私をリーダーとした九州大学チームは、これまで潜水調査を行うことのできなかった環礁外(水深の深い場所)にある戦争遺跡の水中ドローンでの探査を受け持ち、更に発見した水中戦争遺跡の3Dモデルを作成を、本研究で開発した機材を用い遂行した。その成果として、水深50m地点に沈む米軍のLVT(水陸両用車)の詳細な3Dモデルを作成に成功した。 この成果により、水中ドローンと、本研究で開発したフォトグラメトリ専用アクセサリを使用すれば、人が潜れない(又は難しく危険な)水域でも、安全に水中遺跡の探査と3D記録作業を同時に遂行することが可能であるとわかった。本研究の有効性が証明されたといえる。 (2)本研究の成果の学会発表と、ワークショップによるこれまでの本研究の技術とノウハウの譲渡 2023年のサイパン島での研究の成果と、これまでの本研究の成果の一部を2024年1月に米国で開かれたSociety for Historical Archaeologyで発表した。 また本研究期間中に培ったノウハウは米国のUnivercity of California Los Angels と St. Augustine Lighthouse and Maritime Museum、そして日本国内の東京と大阪で開催されたフォトグラメトリワークショップにて参加者と共有し、この技術を今後多くの研究機関と研究者が同様に使える環境を整えるに至った。
|