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2023 Fiscal Year Research-status Report

Excavation of academic significance of stuffed endangered sea turtles scattered throughout the city

Research Project

Project/Area Number 21K01003
Research InstitutionOkayama University of Science

Principal Investigator

亀崎 直樹  岡山理科大学, 生物地球学部, 教授 (50422366)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywordsウミガメ / タイマイ / アオウミガメ / 剥製 / 漁業 / シンガポール / スラウェシ島 / べっ甲
Outline of Annual Research Achievements

タイマイおよびアオウミガメの剥製の製作者や製作場所を判別する研究を始めて3年が経過した。その間に国内で製作された剥製の特徴を調査したところ、奄美大島産のものは前肢が前方に大きく曲がっていることや宮古島産のものには背甲と腹甲の間に何も入っていないことなどが明らかになった。一方で頭部が垂直に上方を向いているものが和歌山県立自然史博物館などに存在しており、それは外国産ではないかと推察された。かねてから海外での調査の予定を立てていたが、コロナの影響でそれを実現できなかった。そこで、23年度はかつては多くの剥製を扱ったと思われるスラウェシ島マッカサルとシンガポールで調査を行った。まず、両地の人ともウミガメを販売したり剥製を作ったりすると現地で罰せられることを恐れ、頑なに証言を断った。しかし、都市から離れた集落では、実際にタイマイの剥製やべっ甲細工に使うべっ甲を見ることができた。また、NGOが主導してウミガメの保護をしている場所も見ることもできた。また、シンガポールでは漁港にいき、ヒアリングを試みたが、ここも同様に頑なに剥製に関する証言を拒まれた。しかし、シンガポールの漁港は主にインドネシアのボルネオ、スマトラ、スラウェシの各島からの水産物を直接水揚げをしており、そのため漁港に入るにはパスポートが必要であった。ボルネオ、スマトラそしてスラウェシ島の海域にはサンゴ礁が発達し、そこにはタイマイやアオウミガメが多く生息している。現地人は様々な漁法で魚を採取しているが、特に海に潜って魚を突いている人は、ウミガメがいればそれを捕獲した。アオウミガメは食用に売れた。タイマイは大きなものはべっ甲材として鱗板を剥いで商人に渡し,小さい個体は剥製にした。これらの剥製をマッカサルやシンガポールではかつて盛んに売買されていたことは確かである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度、および二年目では海外調査を予定していたが、コロナでいくことができなかった。また、コロナが収まっても円高で海外の調査が思うようにできなかった。しかし、3年目でようやくスラウェシ島やシンガポールを調査することができた。その結果、この周辺では剥製を1950年頃多く製作しておりそれをシンガポールで販売していたことが明らかとなった。

Strategy for Future Research Activity

残りの1年でベトナムのニャチャンに行き、剥製製作の様子や歴史を調査する予定である。その上でこれまで4年間の成果をまとめ、論文の執筆に入る予定である。また、これまでの成果として第21回生き物文化誌学会で口頭発表する予定である。

Causes of Carryover

24年度は最終の研究のため次のような活動を行う。 1.ベトナムのハノイ、ニャチャン、ホーチミンを訪れ、過去のべっ甲細工および剥製の調査を行う。2. 過去の研究成果をもとに、過去のインドシナ半島からスラウェシ島にかけてのウミガメはく製の流通、および日本におけるウミガメはく製の製作と製作者ごとの特徴について論文を執筆する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 市中に散在するウミガメの剥製について2023

    • Author(s)
      亀崎直樹(岡山理科大学生物地球学部)
    • Organizer
      生き物文化誌学会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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