2022 Fiscal Year Research-status Report
The Islamization of Upriver communities: Toward a Better Understanding of the Highland-Lowland Relationship in Maritime Southeast Asia
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21K01056
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石川 登 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 教授 (50273503)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | サラワク / マレーシア / ビンツル / プナン / イスラム化 / 山地ー平地関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度はコロナ禍の影響で、東マレーシア、サラワク州のPenanならびにVaie Segan村落での聞き取り調査を行うことができなかった。これらの調査村落は内陸辺境部に位置し、過疎が進んだ地域でり、高齢者が多く、対面調査の実施することができず、臨地調査のために計上していた予算の執行を行うことができなかった。本科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)については、補助事業期間延長承認申請書を提出し、研究計画変更に伴った補助事業期間の延長を行った。
2022年度は、文献研究のみをおこない、マレーシア領サラワク州Kemena川水系の「中流域」と「汽水域・沿岸部」で、山地民起源のイスラム系民族集団Vaie Segan(バイ・スガン)とイスラム化が進行する元狩猟採集民集団Penanについての史資料の精査を行った。特に、歴史資料としては、The Sarawak Gazette (サラワク官報)に1870年から1879年に掲載されたMonthly District Report(月次地区報告)をすべて精査し、Vaie SeganならびにPenanに関する民族誌的資料の収集に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度はコロナ禍の影響で、東マレーシア、サラワク州のPenanならびにVaie Segan村落での聞き取り調査を行うことができなかった。これらの調査村落は内陸辺境部に位置し、過疎が進んだ地域であり、高齢者が多く、対面調査の実施することができず、臨地調査のために計上していた予算の執行を行うことができなかった。本科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)については、補助事業期間延長承認申請書を提出し、研究計画変更に伴った補助事業期間の延長を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが令和5年5月8日に2類相当(新型インフルエンザ等感染症)から5類感染症へと移行されたことにより、過疎化の進む高齢者の多い調査村落に日本から訪れ、住み込み調査を行うことが可能となる。調査地マレーシア、サラワク州では、ようやく日本人を含めた外国人調査者の来訪者数も増えており、臨地調査に関する倫理的なハードルも低くなったと判断できる。 従来の文献調査で得た歴史的ならびに民族誌的知見に基づいて、参与観察を行う予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度はコロナ禍の影響で、東マレーシア、サラワク州のPenanならびにVaie Segan村落での聞き取り調査を行うことができなかった。これらの調査村落は内陸辺境部に位置し、過疎が進んだ地域であり、高齢者が多く、対面調査の実施することができず、臨地調査のために計上していた予算の執行を行うことができなかった。
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