2022 Fiscal Year Research-status Report
『陶業時報』にみる大阪・瀬戸物町における陶磁器商の活動に関する研究
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21K01074
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| Research Institution | Administrative Agency for Osaka City Museums |
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Principal Investigator |
澤井 浩一 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪歴史博物館, 課長 (60215902)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 朋子 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪歴史博物館, 主任学芸員 (00300971)
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| Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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| Keywords | 陶業時報 / 瀬戸物祭 / 瀬戸物町 / 同業者組合 / 陶磁器流通 / 大阪窯 / 業界誌 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、研究計画の内、(1)『陶業時報』のデジタル画像データ化の実施については、2021年度において専門業者によるデジタル写真撮影を行い、2300カットを撮影し、大部分の撮影を完了していることから実施はしなかった。残る重複本・端本等について、撮影の取扱について検討する必要がある。
(2)書誌および記事検索情報等の作成、データ化については、各号の書誌情報、記事見出し、目次等の検索用情報を整理し、全４５３号の内、第１６０号まで完了できた。各号の発行年月日、発行年（西暦）、掲載項目（分類）、記事見出し、筆者(記名)、広告主の所在地、取扱商品・広告内容等、備考等の項目で採録し、今後の研究推進のための情報整理が約35％ほどが完了した状況である。作業見込みとして、2023年までの補助期間内での項目整理作業完了は不可能な状況であり、成果の取りまとめをいかにするかの検討が必要である。
(3)基礎調査および同時代史料の比較検討の実施については、『陶器商報』（愛知）との比較をするものであったが、感染拡大等による出張自粛もあり未実施である。また、(4)陶磁器の生産地、消費地の検討、 (5)信仰・祭礼を核とした同業者のマチとしての地域の特性の検討については、（2)の書誌情報や掲載項目の整理作業に注力し、またその作業も補助期間中に全体をカバーするに至らないこと、他業務の関係から、2023年度以降に作業を遅らせた。
（6）流通・経済史、民俗学、文化史、美術史的研究での活用のためのデータ公開の検討については、最終年度となる2023年度に行うが、書誌情報の作成作業の遅れを反映させた検討内容になる予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画の内、(1)『陶業時報』のデジタル画像データ化の実施について、2021年度において専門業者によるデジタル写真撮影を行い、2300カットを撮影し、大部分の撮影を完了し、残りは重複本・端本等についてどのように撮影するかの取扱について検討は必要であるが、予定以上に進捗しており、得られた当該資料の画像データは今後の研究の基礎資料となる。
(2)書誌および記事検索情報等の作成、データ化については、各号の書誌情報、記事見出し、目次等の検索用情報を整理し、第１６０号まで完了できたが、全体の３５％程度の進捗に留まっている。作業人員増員の手配ができなかったためであるが、『陶業時報』の全容の把握が補助期間内に完了するのは不可能な状況である。研究対象とする範囲等を再検討する必要がある。
また(3)基礎調査および同時代史料の比較検討の実施については、『陶器商報』（愛知）との比較をするものであったが、新型コロナ感染防止による影響もあり、未実施となった。(4)陶磁器の生産地、消費地の検討、 (5)信仰・祭礼を核とした同業者のマチとしての地域の特性の検討については、写真データ整備、書誌情報や掲載項目の整理に注力するため、また他業務との関係から作業実施を遅らせた。基礎情報の取得作業を含めて遅れている傾向にある。
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| Strategy for Future Research Activity |
(1)『陶業時報』の撮影については重複本・端本等を残すのみとなっているため、2023年度においても実施はしない方向で検討する。
(2)書誌および記事検索情報等の作成、データ化については、全４５３号中１６０号まで完了という状況で、約３５％の進捗に留まるため、作業人員を増やすなどの方策を講じて可能な限り進捗を図る。
(3)基礎調査および同時代史料の比較検討（『陶器商報』（愛知）との比較）、(4)陶磁器の生産地、消費地の検討、 (5)信仰・祭礼を核とした同業者のマチとしての地域の特性の検討については、新型コロナ感染状況の影響、他業務スケジュール等により遅滞していたため、2023年度はテーマを絞り込んで調査を実施し一定の成果を得るように進捗を図る。
（6）流通・経済史、民俗学、文化史、美術史的研究での活用のためのデータ公開の検討については、2023年度に、補助期間中ぶ作成が完了しない書誌データの取り扱い、ほぼ完了している写真データの取り扱いについて検討する。
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| Causes of Carryover |
『陶業時報』書誌情報作成作業において、予定していた人員手配ができなかったため、予定していた予算消化ができず、研究作業の進捗にも遅れが生じた。
2023年度には、人員を増員して書誌情報の作成を進め、予定の経費を消化する予定である。
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Research Products
(1 results)
