2022 Fiscal Year Research-status Report
A Comparative Study of Monosodium Glutamate (MSG) Consumption
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21K01086
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
大澤 由実 青山学院大学, 地球社会共生学部, 助教 (40822630)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | グルタミン酸ナトリウム / MSG / 消費 / 味 / 食文化 / タイ / イタリア |
Outline of Annual Research Achievements |
現地での調査が可能となった今年度は、7月31日から8月11日にかけてタイでの現地調査を行った。このタイでの調査は2020年1月ぶりであった。そのため、まずは現地のコロナ禍の様子や、コロナによってもたらされた変化などの状況をきちんと把握することに努めた。その後、家庭などにおける、うま味関連調味料の実際の利用の様子についての参与観察を行った。 また、9月にはイタリアで開催された"Symposium Toward the International Society for Gastronomic Sciences and Studies"に参加し、Food Mobilities and Historyをテーマとするセッションにおいて、うま味とうま味調味料の歴史性、そして権力に関する発表"Umami and Power"を口頭で行った。このシンポジウムは食科学と食の研究に関する国際学会の立ち上げを目的とするもので、異分野で活躍する国際的な研究者が集うものであった。発表や学会での意見交換や情報交換を通して、今後の研究の方向性について多くの有益な情報を得た。また、イタリアでのMSGの認識や消費状況についても、短い期間ではあったが調査を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルス感染の状況が落ち着き、海外での現地調査が可能となった。昨年度国内にて収集した資料や、オンラインで実施した調査結果をもとに、タイでの調査およびイタリアの国際学会での情報収集を進めることができた。そのため、2)おおむね順調に進展しているを選択した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はタイとヨーロッパでの現地調査を引き続き進める予定である。特に、これまで十分なデータが取れていないイタリアを中心としたヨーロッパ地域での現地調査を実施する予定である。しかし、航空券の値段の高騰や円安を理由とし、ヨーロッパでの現地調査は当初の計画よりもかなりの予算が想定される。そのため、調査の期間やタイミングを再度検討しながら進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
175円の余が生じた。この175円は調査に必要な文房具の購入に充てる予定である。
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