2023 Fiscal Year Research-status Report
On Freedom of "Expression without Content"
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21K01139
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
瑞慶山 広大 九州産業大学, 地域共創学部, 講師 (50865665)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 表現の自由 / 音楽 / ダンス / 内容規制・内容中立規制 / 非コミュニケーション表現 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に遂行した、表現の自由についての米国の判例・学説のうち、音楽やダンスといった非言論表現に関わるものを分析し、「内容=メッセージ」のない表現の自由の保障という観点から、表現の自由・総論を再検討・展開することを予定し、また、前年度から引き続く日本の学説研究と合わせた論文成果公表を企図したが、今年度は研究代表者が所属研究機関等で発生した臨時・緊急の業務に多くの時間的リソースを割かざるを得ない状況になったために、申請時に設定したエフォートを本研究にほぼ当てることができず、研究実績を提出できていない。このため、1年の研究期間の延長を申請し、次年度において研究計画に記載の研究を遂行し、早急に成果を公表したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
元来遅延していた本研究であったが、令和5年度は、研究代表者の所属研究機関等で発生した臨時・緊急の業務に多くの時間的リソースを割かざるを得ない状況になったために、申請時に設定したエフォートを本研究にほぼ当てることができず、研究実績を公表することができなかった。結果として、今年度の研究計画がほぼ1年分遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
科研費の仕組みに基づき、1年間の研究期間の延長を申請し、認められた。これまでのものも合わせ、研究計画上のタイムスケジュールから1年半程度の遅れがあるが、次年度は当初のエフォートよりも高いエフォートを本研究に割り当てることで、計画の遅れを取り戻したい。年度中間までに論文を1つ、後半にもう1つほど公表することを予定している。
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Causes of Carryover |
研究代表者の所属研究機関での臨時・緊急の業務に時間的リソースを割かざるを得ない状況となったため、予定していた研究計画を実施することがほぼできず、ほぼ1年の研究の遅延が発生したためである。1年間の研究期間延長が認められたため、今年度遂行予定であった使用額を、ほぼそのまま次年度に持ち越し、研究のまき直しを図る。具体的には、研究書籍購入・国内学会参加費について、研究計画所定の日米憲法理論比較のためのものを研究期間前半に、違憲審査方法の再考に関するものを研究期間後半に執行する。また、研究期間前半には、表現の自由に関する国際学会に参加するための使用も想定している。
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